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■ 基本情報
【ハンドルネーム】MH
【進学先】Darden School of Business
【他の合格校】IESE, Olin
【途中辞退】なし
【WL】Kellogg (WL後、辞退)、Tuck(WL後、不合格)
【不合格校】HBS(インタビュー有)、Wharton(インタビュー&グループディスカッション有)
【年齢・性別】29歳・男性
【職歴】金融6年(法人営業3年、買収ファイナンス@ロンドン2年、人事1年)
【私費/派遣】派遣
【最終学歴】慶應大学経済学部
【GPA】3.6
【TOEFL】109(R28、L29、S23、W29)
【GMAT】740 (V 37 M 51 IR 6 AWA 4.5)
【海外経験】学部時代1年米東海岸に留学経験、仕事でロンドンに2年駐在経験あり
【コメント】MBA受験に関して、万人に通ずる方程式はございませんが、小職の体験記をご自身に置かれた状況と照らし合わせて、参考に出来る部分は是非して欲しいと思います。
■ なぜ今MBA?
1、一番最初の切欠は、学部時代の米留学経験です。現地で一年間、勉強、スポーツ、パーティー(笑)にみっちり浸った生活を経て、月並みな言葉ですが、自分自身得られるものも大きかったと思えたことから、会社から離れて自分自身をストレッチし、鍛え上げる機会があると良いなあという思いを抱いておりました。先輩等でもMBAに限らず留学した先輩がたくさんいらっしゃり、学部時代から漠然とMBAは視野にいれておりました。
2、ロンドン勤務にて、16か国の人材が集まる多国籍チームで本場のマーケットで切磋琢磨するプロの外国人同僚見て、将来的に彼らをマネージし、海外のビジネスを大きくするためには、自分自身のハードスキル・ソフトスキルを圧倒的に高める必要があると感じました。また、その当時、自分が尊敬していた上司がMBAを持っており、職務経験もさることながら、ビジネススクールで得たスキル・リーダーシップがその方の対外国人同僚のマネージメントに活きているのではないかと考えたのも大きな理由です。
■ スケジュール・費用
・スケジュール
2012年7月:何の気なしにTOEFL受験、91点。
2013年1月:社費選考合格。TOEFL学習開始@ロンドン。
2013年3月:最初のTOEFL試験99点、この頃、日本への帰国が決まり、帰国準備でばたつき、勉強時間が減少。。。
2013年4月上旬:LBS、IESEにキャンパスビジット。
2013年4月下旬:日本帰国、TOEFL案の定97点に下落。
2013年5月:日本での生活も軌道にのり、GWあたりから勉強量を増やす、TOEFL107点獲得、GMAT勉強開始、濱口塾通学開始。
2013年6月:TOEFL5:GMAT5くらいで勉強を続けTOEFL109点獲得(最終提出スコア)、GMAT勉強本格化。
2013年7月:GMAT 690点(1回目)。ある程度目途がついたことから、1st Round出願をめざし、エッセー取組開始。
2013年8月:GMAT700点(2回目)、エッセー引き続き取り組むも苦戦。加えて、7月に異動となり、時間拘束が増え、少しペースを崩す。
2013年9月:エッセー執筆並びに推薦状準備にてこずり、1stでの出願を断念、TOEFLもちょぼちょぼ受けるも改善なし。
2013年11月:エッセー執筆。米・東海岸5校(Tuck、HBS、Wharton、Darden、Kellogg)にキャンパスビジット実施。TuckについてはOnsite Interview実施。ビジット中にOlin出願。帰国後にGMAT勉強再開。
2013年12月:GMAT740点(3回目、最終提出スコア)、推薦状も目途がつき、エッセーラストスパート。
2014年1月:6校に出願。Olin面接実施し、合格受領。
2014年2月:随時面接実施。
2014年3月:IESE、Dardenから合格受領、Kellogg、TuckのWait対策実施。
2014年6月:自分の中で期限設定したときまで結論でず、Darden進学を決意。
・費用
予備校(GMAT、エッセー、インタビュー対策)費用 計110万円程度
TOEFL/GMATのテスト費用 計40万円程度
ビジット費用 計15万円程度→マイルで行ったため、飛行機代含まず
出願費用 計10万円程度
■ 予備校選び
TOEFL:
Reading/Listening→独学
Writing→Web TOEFLを利用しました。ストラテジー、基礎的ライティング力の向上、フィードバック含め、安価で質の高いサービスを提供してくれるのでお勧めです。
Speaking→E4TGを利用しました。2012年10月のETSの方針変更以降(詳細下記)、以前ほどの効果は無いとは思いますが、10点台の人が20点台前半をとるには良いかと思います。
GMAT:
濱口塾を利用しました。問題集は質・量ともに高く、濱口塾問題集9割、OG1割程度の勉強量でした。また、ソフトファイルベースで問題解説を入手し、分からないところがあれば、いつでもSkypeで対応してもらえるため、非常にフレキシブルに進めることが出来ました。
エッセイ、インタビュー:
濱口塾を利用しました。エッセー作りに際して、最初のブレインストーミングについては、英語で行って中途半端になるよりも、日本語で徹底的に行いたいという思いがあり、日本人カウンセラーを志向しました。また、日本人カウンセラーの弱点となりやすい英語面や、西洋的な抽象的な考え方についても、濱口塾で提携しているMatthew Aldridge氏との連携により、解消されると考えたため、最終的に濱口塾と致しました。
カウンセラー選定にあたっては、エッセー作成のプロセス、①ブレインストーミング、②Essayの骨子作成、(③本文作成(日本語))、④本文作成(英語)、⑤フィードバック、⑥修正、それぞれのPhaseにてどのようなサービスを受けることが出来るのか具体的にヒアリングを行うと良いと思います。
■ レジュメ
4月にIESEにキャンパスビジットした際に「Resume送って」とサラッと言われ(笑)、他の人のものを参考に慌てて作ったのが最初です。それをもとに、カウンセラーとの話合いや他の社内留学候補生と話をしながら、Brush Upしていきました。また、面接練習を行っている際も、”Walk Through Your Resume”の質問でカウンセラーの反応が良かったら、その要素も極力盛り込む等々、アプリケーション提出前日まで添削をしておりました。
■ TOEFL
(全体感)
計12回受験、7回目で最高点109点。その後もダラダラ受けましたが、やはり集中してやらないと点数は上がらないことを実感しました。
英語の基礎的な能力が求められるテストで、付け焼刃的なテスト対策が点数に占める割合が非常に低いです。(感覚的に、基礎能力8:テクニック2、9:1くらいなイメージ)故に、所謂、「英語力」を付けるために、正しい勉強法で根気よく続ける必要があります。半年以上の長期戦になる必要も覚悟しなければなりません。
自分の場合は社内選考合格直後の1月下旬~5月中旬までは一日平均6時間程度(含む通勤時間中のリスニング)勉強をしておりました。その後は、テスト前の3日程度、問題形式の復習やテンプレートの復習等を目的に勉強をしておりました。
全体的なスコアアップのためにはまずはListeningを挙げる必要があります。(SpeakingやWritingにも絡んでくるため)。
GMAT対策を考えると、次に伸ばすべきはReading。Readingで安定的に27点以上取れるようにならないと、GMATを勉強する意味はほぼ、ゼロと言っても過言ではありません。
Readingを中心とし、どの科目にも単語力は必要となります。『TOEFLテスト英単語3800 4訂版』をLevel4の半分程度までは最終的には習熟しました。
Web TOEFLの葛山氏が書いているBlogに有効な勉強法が載っており、自分も大いに参考にしました。http://www.etestprep.com/blog/
SpeakingとWritingに関しては、得点のジャンプがあるので点数の構造についてはよく理解した方が良いと思います。小項目の1ポイントのアップが2点以上の点数アップに響きます。http://www.etestprep.com/blog/wp-content/uploads/2013/04/Converting_Rubric.pdf
(例)Speakingの場合、21点はなく20→22、Writingの場合は26点はなく、25→27
※変更があるとの情報もあるので、最新情報にはご留意ください。
会場はメジャーな茅場町に加え、小職は武蔵小杉を多用しておりました。家からのアクセスが良いのと、仕切りが高く非常に集中しやすい環境であったと思います。(最高点も武蔵小杉を取りました)
(Reading)(最高30点)
独学で行い、下記3つの教材を使用。
①The Official Guide to the TOEFL iBT with CD-ROM, Third Edition
②Barron's TOEFL iBT with CD-ROM and 2 Audio CDs
③Official TOEFL iBT Tests with Audio (Educational Testing Service)
やはり、ETSから出している①と③の質は非常に高かったですが、あまり早期にやりすぎると、終盤で仕上げをしたい際に問題慣れするという恐れがあるため、やるタイミングについては留意が必要です。
18分で大問一つ解き、一問一問にかかった時間を計り、自分の中で得意な問題と不得意な問題を洗い出すように努めました。僕の場合は、大学受験の経験がなく、所謂、国語的な「読解力」に弱みあり、大問一つを制限時間にて終えた後、答え合わせをする前に、時間無制限で一つ一つの回答を自分の言葉で説明出来るくらい、徹底的に思考プロセスを理解するように心がけました。TOEFLは本文はそこまで難しくないものの、問題に癖があるため、この試みは有効であったと感じています。
速読の力も身につけるべく、解き終わった大問については、1分程度で読む努力を行っていました。
ロンドン勤務時より、FTを定期購読しており、毎日通勤時読んでおりました。
(Listening)最高30点
こちらも独学で下記教材はReadingと同様。
こちらについても、所謂国語的な「読解力」が求められるため、テストと同様な形で問題を解いた後に、一つ一つの回答に根拠が完全に持てるようにするまで、本文を聞きなおし、最終的に回答をチェックするという形をとりました。
リスニング力を高めるために、本文のシャドーイングも徹底しました。ICレコーダーにて自分のシャドーイングした声を録音をした上で、本文の95%を再現出来るレベルまで繰り返しました。
会社の通勤時に”A Moment of Science”等を聞き、シャドーイングに務めました。変人かと思われるかもしれませんが、歩いている時はiPhone片手にぶつぶつと歩きながらシャドーイングをやっておりました。毎日地道な反復以外では点数を上げるのは難しい印象です。
シャドーイングにあたっては”SpeedUp Player Pro”というiTuneアプリが非常に有効でした。倍速についてもx0.05単位で設定でき、ボタン1つで3~7秒戻る等が出来る、podcastのリピートも可能等々、相当お世話になりました。極めて安価ですし、iPhoneユーザーはすぐにダウンロードすることをお勧めします。
リスニングの基礎的能力向上に際しては、この本に非常に有益な情報が載っております。
究極の英語学習法K/H System (入門編) [単行本]
(Speaking)最高23点
予備校(E4TG)と独学を併用。
(1)予備校
2か月(5月&6月)程、通った上で、入手した教材にて繰り返し勉強致しました。
①全体的な感想:純ドメでもいかに効率的に23点を取るかという学習法。ある程度までは行くと思うが、それ以上を狙う場合はこのStrategyに従っていると限界がある印象。②Intergrated:教材も素晴らしく、付加価値は高い、③Independent:全く黙りこむことはなくなるが、だからと言って、良い点数が出るわけではない。特に、ETSの12年10月の方針変更以降、その傾向が顕著で制限以内でしっかりと内容を話したにも関わらずIndependentでPoorが出たこともあります。逆に、しっかりと喋れなくても、自分の英語で少し物足りない内容でも23点が出たこともあることから、これだけが全てではないのではないかと思います。
ETSの方針変更に関する詳細:
http://www.etestprep.com/blog/?p=7333
(一部抜粋)
Do not memorize responses before the test, especially ones that you get from the Internet, or from test preparation instructors who say this is a good idea. It is not a good idea and it will lower your score. Raters will know it is a memorized response because the rhythm, intonation, and even the content of the response will be very different from a spontaneous response. They are easy to identify.
上記の様に、あり得ない低い点数が出た際は、リスコアすることを強く勧めます。僕も109点が出た際は、18→23まで上昇致しました。
(2)独学
教材は"Developing Skills for the TOEFL iBT 2nd – Speaking"を使用しました。
テストの形式に則って、問題集を解き、回答をICレコーダーにお録音。自分の英語の癖を理解したうえで、回答の英語に近づけるべく、何度も練習という形を解きました。幅広い問題に触れるよりも、少ない問題数でもその問題を完璧に答えられるように意識致しました。
上記の教材はETSの形式に近く、オススメです。
(Writing)
Web TOEFLを履修しました。
Web TOEFLはWritingにあたってのStrategyと基礎的実力アップ両面で非常に有効です。Strategyについては学習法に従ってやれば比較的容易に習得出来るものかと思います。
基礎的実力アップに関しては、①Writingで使える良質な文章のインプット、②Outputに対する良質なFeedback、両面が必要かと思いますが、これもWeb TOEFLで達成できるかと思います。具体的には、①のインプットについては、TOEFLのWritingに使える文章を100個程度Web TOEFLで掲載しており、これを暗唱することによりやっていきました。②については、本番に近い形式で文章を作成の上、講師からFeedbackをもらいました。いずれもReasonableなものでした。
Independentについては当初ネタ出しに苦労しておりましたが、Speakingで活用したE4TGのネタをうまく使いまわして以降、困ることはなくなりました。
Integratedについては、特段練習はせず、テンプレートを暗記したのみでした。TOEFLを受ける前には必ず思い出す様にしておりました。
テスト中意識していたことは、文章からの転記は極力減らし、Listeningの内容を厚く取り込むようにしました。また、文章からの転記の際もなるべくParaphraseをすることを意識しました。
Paraphraseは非常に有効なテクニックですので、是非とも練習することを薦めます。
■ GMAT
(全体感)
GMATはTOEFLに比して、「一定のレベルを超える読解力」があれば、特にSCを中心にテクニックが占める割合が大きいです。ただし、「一定のレベルを超える読解力」というのが肝で、具体的にはTOEFL Readingで27点程度をコンスタントに出せるレベルが必要になります。そのレベルが無いとGMATの膨大な英文を読むことすら出来ないので、テクニックを発揮しようが無いという形です。http://www.affiance.jp/gmat/mistake
予備校のAffianceでは(小職は結局通いませんでしたが、、、)「読解力=単語力×読解スピード」それを鍛えるべく、単語力=旺文社TOEFL3800の学習、読解スピード=Penguin Bookの多読を薦めています。後者については、どこまでやる必要があるかという感覚ですが、この考え方については大きく共感しております。
テクニックを身につけるには予備校に通うのが効率的です。小職は濱口塾に通いましたが、GMATについては非常に有効であったと思います。具体的には、
-体系だった知識習得が可能
濱口塾のGMATの授業構成は「単元別問題授業」と「実践問題授業」に分かれておりますが、「単元別問題授業」にてGMATに関する体系だった知識を習得することが可能。
-質・量に優れる問題集
問題集が質・量共に圧倒的に優れており、Official GuideやGMAT Prepにもほとんど手をつける必要がなかった程です。
-明瞭な解説
問題集と共に解説と音声ファイルが付属されておりますが、この解説を繰り返し聞くことにより正しい思考プロセスを身につけることが可能。テクニックの太宗はこの正しい思考プロセスを身につけることであり、これを身に付けた後に問題集を解くと飛躍的に実力がアップします。
-Flexibleな授業体系
問題集や解説の音声ファイルは全てソフトファイルとなっており、いつでもどこでも学習を行うことが可能。忙しいなか受験準備をしなければいけない中で、個人的には非常にやりやすかったです。但し、デメリットとして、自分で行程管理をしなければならないことや、強制力が働きにくい環境の中で自分を律して勉強をする必要があります。
勉強時間は、
1回目(7月):5月下旬~7月下旬→1日6時間
2回目(8月):8月中旬~下旬→1日6時間
3回目(12月):12月上旬~下旬→1日3時間
といった形。1回目のテストの前の学習で全体観を身に付けた後は、テスト前の積み込み勉強といった具合。上述の通り、テクニックが占める割合が高いので、短期集中で解くことをお勧めします。
TOEFLとの併用は個人的には難しいという感覚です。TOEFL(=R、L、S、W、総合的な英語能力)、GMAT(=読解力をベースにしたテクニック重視)とそれぞれ求められる英語力が異なることが理由です。
スピードも非常に重要です。SC=1分15秒、CR=2分15秒を常に意識し問題を解きました。普段からスピードを意識しながら解くことによって、本番では余裕を持ちつつ、望めたと思っております。
(Verbal)最高37点
SC
GMATの中で一番テクニックの占める割合が多いテストです。一番時間を割いて勉強しました。正しい思考プロセスで解くことが重要で「なぜその回答を選んだのか」を常にロジカルに説明出来るように努めました。
CR
ある程度のパターンを身に付けた後は、「読解力」が肝になると思うので、これを鍛えるのがスコアアップの一番の近道です。日本語だったらほとんど間違えないのではないかと思いますので。
RC
RCも前述の読解力がキーになります。問題を解いた後、一つ一つの文章の全体における位置づけを理解する様に努めました。それにより、国語的な読解力が高まったと感じました。
(Math)最高51点
日本人受験生の中には、Mathを軽視する方もいると伺いますが、個人的には非常に重要だと思います。Mathの1点もVerbalの1点も一緒ですので、効率から考えてMathに注力しない手はないと思います。もし、満点を取れればボーナスで10点~20点くらい上がると思うので、満点を狙っても良いかとは思います。
Mathも読解力が無いと、問題が読めないので、いくら数学能力があっても無駄です。読解力を身につけることを薦めます。
マスアカをやった後、ひたすら濱口塾の問題集を本番と同じスピードもしくは本番より短い制限時間で繰り返し解くように致しました。本番では時間が余るほどの余裕がありました。
また、問題を繰り返す中で、自分は不等式と文章題が弱点という傾向が見えてきたので、これらについては時間をかけて解くように心がけました。如何にミスを潰しこむかがポイントになると思うので、間違った問題の傾向については常に把握し、都度対策を立てることを薦めます。
(AWA)最高5点
フォーマットを暗記したのみでほとんど対策はしておりません。TOEFLのWである程度の点数が取れれば、対策をする必要は無いと思います。
(IR)最高7点
こちらも最初のテストの前にOGを少しやったのみで対策はしておりません。IRを解くのに必要な能力はVerbalやMathの学習で培われていることと、どこまでAdmissionが重視しているのか分からなかったため、IRに特化した対策は行いませんでした。
■ エッセイ
濱口塾をカウンセラーとし、準備を致しました。かなり厳しいフィードバックをもらい、9月からは1日3-4時間程度の時間を費やしておりました。
自分の中で渾身の力をこめて作ったエッセーを「つまらない」一言で一蹴されることもありましたが、それを繰り返し打ち返していくことにより、最終的に納得いくものが出来たと考えております。
僕はあまりやりませんでしたが、特にWhy this school?等の設問に関してはもっと在校生に見てもらっても良かったかもしれません。この点については、少し後悔しております。
TOEFLやGMATとは異なり、自分がImproveしているのか分からない点で非常につらい部分ではありますが、このプロセスを楽しむ方法として、ただ単にエッセーを書くということでなく、「なんでMBAに行きたいのか?」、「MBAに行って何を成し遂げたいのか?」「自分のロングタームゴールは何か」等々、普段ではなかなか考えないことをゼロベースで考え直すいい機会という気持ちでポジティブに取り組むのが良いと思います。
色んな人の目を通すことが重要かと思います。キャンパスビジット等でコネクションを作り、若干ずうずうしいと思いつつもメールを送ってみてもらうのもありかと思います。MBA留学してる方は皆同じプロセスを経てきているので、大抵は快くサポート頂けると思いますし、僕も喜んでサポート致します。
■ 推薦状
13年7月に新しい部署に異動したため、一緒に勤務した経験が少なかったため、ロンドン勤務時代の上司(日本人)、東京勤務時代の上司に基本的にはお願い致しました。どの方もオフィスが異なっていたため、コミュニケーションが取るのが容易ではなく早め早めに進めていきました。HBSについては、ロンドン時代の外国人上司と自分が大学時代から取り組んでいる日本ラクロス協会の理事の方にお願い致しました。他の社費Applicantとの差別化という意味でも非常に効果的であったと思いますし、面接に呼ばれた大きな要因かと思っております。
■ 志望校選定
・Case Study
社費派遣が決まり、学校のリサーチをしている際、Case Studyという学習法に非常に興味を持ちました。学部時代の留学の際は、学年が若く、英語力の問題もあり、ほとんどレクチャーの授業ばかり取っておりましたが、次に留学する際は、是非外人と対等にディスカッション出来るだけの知識、英語力をつけていきたいなという思いが漠然とありました。そんな中、会社にて実務経験を経て、「Outputする過程で得られる知識は自分の血肉となって身に着くこと」を実感し、MBA留学に際しても、教授の話を聞くだけでなく、学んだ理論・フレームワークに基づき、自分自身の立場・意見をOutputする経験を数多く持つことにより、自分自身の大きな飛躍につながるのではないかと思いました。デメリットとしては、準備がハードなため、生活内でアカデミックの占める割合が高くなる(≒リクルーティングに費やす時間が少なくなる)ことや、結局何を学んだか分からない、等考えられるかと思いますが、社費選考故、リクルーティングについて考える必要はないことや、学びについても優秀な教授の下、同じクラスメートと1年近く同じ空間を共有することにより、その質は間違いなく高まるのではないかと考えました。
・授業に集中出来る環境・文化
前述にもある通り、授業内での学びというものを非常に重視しておりましたので、生徒が授業やその前の準備にしっかりとコミットする文化・環境がある方が良いと思いました。当初は、どの学校も当たり前のように兼ね備えているだろうと思っておりましたが、某有名校に訪問した際、150人程度の大教室でのレクチャーを見学しましたが、生徒は授業に遅れてくるは、PC開いてネットサーフィンしてるやら、意見は出るもそこまで内容が深いものでなかったりやら、という現場を目撃し、当たり前のようにあるものではないことを実感しました。学校によっては、「遅刻したら授業出席禁止」「PC、モバイル禁止」等、Disciplineの利いた制度を有しているところもありますし、何より授業を見学した際に如実に現れると思いますので、是非、キャンパスビジットをすることをお勧めします。
・General Management Focus
Financeについては、実務を通じてある程度経験を積んだため、ビジネスマンとしてもう一段レベルをあげるためには、Financeの意思決定の上位にあるManagement、Strategyについて更に知識を深めたいという思いを強くもっておりました。
・Tight Knitなコミュニティー
ネットワークについては、「広さ」よりも「深さ」を重視したいと考えていたので、少人数でも人と人とのUnityが強いCultureのある学校に行きたいという思いがありました。加えて、ハード面でも、皆が近隣に住居を構え、授業後の接点も多い、郊外にキャンパスを有する学校の方が良いなと思っておりました。
・治安
家族(妻+子供2人)も一緒でしたので、治安の良さは絶対条件でした。
ランキング等も意識して受験したため、全ての受験校が上記に該当するわけではありませんが、最終的に全て兼ね備えたDardenに進学が決まり、非常にハッピーです。
■ インタビュー
濱口塾とセットになっているMatthew Aldridgeにお願いしました。Strategyとしては、回答を一つ一つ暗記する形式ではなく、自分の強み、弱みを理解した上で、そこにうまくつなげていくというもの。非常にポジティブに盛り上げてくれるので、毎回楽しくレッスンを受けることが出来ました。
又、2nd オピニオンとしてVinceにもお願いしました。Matthewとは違い、対面で緊張感がある中での練習は効果的だったと思っております。
今、少し後悔している点があるとすれば、話している内容以外の部分ももう少しトレーニングすれば良かったと思っております。今、サマースクールでコミュニケーションの授業をとっておりますが、プレゼンに際しての姿勢、表情、声のトーン、目線等々、徹底的にトレーニングされます。このような目線を面接のとき、もって持っていればというのは少し悔やまれます。自分自身のビデオで撮影して、Reflectionするという過程は非常に重要だと思います。
■ 受験を振り返って
辛いという人も多かったとは思いますが、渡米しプログラムが開始した今から振り返ると、MBA受験でやってきたものは留学生活に全て必要なもので、是非ポジティブにとらえて日々精進して頂きたいと思います。例えば、Case一つ読むにしても、GMATやTOEFLで覚えた単語や読解力が必要となりますし、初めて会った外国人とバーネットワーキングするにしても、これまでのキャリア、MBAで学びたいことなどを簡潔に話をするにあたり、エッセー執筆やインタビュー対策でやってきたことが活きてきます。辛いことは100も承知ですが、そんなときは少しStep Backして自分がどんな留学生活を送りたいか大局的な視点で見るとまた、モチベーションも湧いてくるのでないでしょうか。
最後にこの受験体験記を執筆するに至った動機を記しますと、私自身もMBA受験に際して数多くの方にお世話になったからです。受験生は皆言いますが、在校生やアルムナイの方は、初めて会った方でも本当に良くして頂けます。私の場合ですと、初めてお会いした方から御馳走になっただけでなく、ご自宅まで上がらせて頂き、お話を伺ったりも致しました。このような形で受けたご恩は、同じ志を持つ受験生の皆様に返していきたいと思っておりますので、興味ある点ごや個人的に質問等がございましたら、遠慮なくご連絡下さい。
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様の成功を心よりお祈りしております。
■ 基本情報
【ハンドルネーム】Yoshi
【進学先】NYU Stern
【他の合格校】なし
【途中辞退】Kellogg・Ross・Tepper・Kelley・Cornell・Babson
【WL】なし
【不合格校】なし
【年齢・性別】28歳・男性
【職歴】日系化学メーカー勤務5年(生産計画→営業)
【私費/派遣】私費
【最終学歴】私立大学経済学部
【GPA】3.2
【TOEFL】114 (R 30 L 30 S 27 W 27)
【GMAT】660 (V 31 M 49 IR 6 AWA 4.5)
【海外経験】3-8歳アメリカ在住・大学生時代短期留学(イギリス1ヶ月・アメリカ2ヶ月)ほか
【コメント】
低GMAT、低GPA、私費、Traditional(金融・コンサルティング)でない業界の出身など、多くのハンデを抱えておりましたが、無事に合格をいただくことができました。かなりの特殊ケースですが、ここに小生の経験をまとめましたので、ご参考いただければ幸いです。
受験戦略については、MBA受験後も見据えて、1年目に英語を徹底的に鍛え直してから2年目にMBAを受験する作戦を取りました。英語のベースを十分に固めた事が、キャンパスビジット、面接など様々な場面で大きなアドバンテージになりました。唯一予定外だったのがGMATのスコアが伸びなかったことで、エッセイ、面接での大幅な挽回が必要になりました。
■ なぜ今MBA?
新規事業立ち上げを目指しておりますが、現状のキャリアの延長だけで実現する見通しが見えなかったのが最初にMBAを志望した理由です。(月並みですが)ファイナンス、アカウントなどのハードスキル習得はもちろん、実際に手を動かしながらノーリスクでプロジェクトに関わりビジネスを学べること、集中的にdiversityのある環境でリーダーシップ経験を詰めることが自分によって魅力的でした。
■ スケジュール・費用
・スケジュール
2012年4月~ : TOEFL対策開始・TOEFL 88点(第1回)
英語のベースづくりに専念・各校の説明会にも参加
2013年2月 : ついにTOEFL 110点突破(第10回・提出スコア)
GMAT対策開始
2013年6月 : GMAT 660点(第1回・提出スコア)
Interfaceエッセイプレパレーションコース開始(固定枠)
2013年7月 : Interface MBA Essay Preparation Strategic Seminar受講
2013年8月 : GMAT 620点(第2回)
2013年10月 : Interfaceインタビュートレーニングコース開始
GMAT 580点(第3回)
キャンパスビジット(Kellogg・NYU・Cornell・Ross・Tepper訪問)
2013年11月 : NYU出願 (R2)
2013年12月 : Cornell・Ross・Kellogg・Tepper・Kelley・Babson出願 (以上R2)
Interface個別インタビュートレーニング開始
2014年1月 : GMAT 650点(第4回)
NYU面接(On-Campus)・Babson面接(Skype・NYU合格後辞退)
NYU合格
Kellogg・Ross・Tepper・Kelleyインタビューインビテーション受領(NYU合格後辞退)
Cornell辞退・MBA受験終了
・費用
合計略300万円
(エッセイ&面接対策160万円・GMAT対策60万円・その他キャンパスビジット代など含む)
■ 予備校選び
TOEFL :独学
GMAT :AGOS(△)・Affinity(◎ より個別指導に重点を置いている印象)
エッセイ・面接:Interface(◎)
■ レジュメ
Interface・デバリエ氏の指導の下、最初に対面形式で徹底的にこれまでの人生を棚卸した上で、作成しました。タイミングとしてはエッセイ作成前でした。レジュメについては直前まで仕事面、コミュニティー活動のアップデートがあったため、最後まで微修正を重ねました。入学後に就職活動をする場合、MBA受験時代のレジュメが就職活動やその他の諸活動のベースとなるため、そのような意味でも完成度の高いものを作成されることを強くお勧めします。なお、仕事面ではショボいネタが多く不安でしたが、特段問題はございませんでした。
■ TOEFL
リスニングについては当初から問題がなかった一方、単語力、リーディングが壊滅的でしたので、単語力、リーディング強化を中心に対策しました。特にハイスコアを狙う場合、根本的な英語力向上が必須ですので、スコアアップにどうしても時間が掛かります。その一方で、地力が付くと(+コンディションが万全だと)スコアが急上昇する事もございます。小生は最後にスコアが106点→114点に跳ね上がりましたので、あきらめずに取り組んで下さい。なお、TOEFL対策に限った話ではないですが、肝心なことは同じテキストを何度も回し、隅から隅まで覚える(使う教材を絞る)ことだと思います。
・リーディング
単語力を上げ、文章の読み込みを重ねることで着実にスコアアップを狙えます。文章付きの単語帳を何度も回し、同じ文章を繰り返し読み込むことで、安定したスコアを出せるようになりました。
・リスニング
米国のニュース番組を毎日ノルマで聴いておりました。また、(洋画や米国のコメディー番組を見るなど)気晴らしもなるべく英語で済ませることで英語のシャワーを少しでも多く浴びるようにしておりました。
・スピーキング
某オンライン英会話でスピーキングのQ1、Q2を中心に繰り返し練習することで、回答の仕方(例:結論→理由①→理由①の肉付け→理由②→理由②の肉付け)を頭に叩き込みました。本番で特に気を付けていたこととしては、なるべく「filler(uhなど)」を少なくし、スラスラ話すことでした。スコアが低いときは必ずと言っていいほど「filler」を連発しておりました。一方、文法についてはそこまで神経質になる必要がないと感じます。構文を駆使し、ネイティブスピーカーが間違えない様な文法的なミスを減らせば問題なさそうです。
・ライティング
最後まで苦労しましたが、自分にあったテンプレートをオンライン上で見つけたこと、ひたすら文字を多くしたことで25点を突破しました。間違いないのは、タイピングが遅いと高スコアは望めませんので、不安のある方は十分に練習して下さい。
■ GMAT
最後まで点数が出ず、本当に苦しみました。結果合格できたので良かったですが、(NYUの場合GMATのMiddle 80%のレンジにすら入れなかったので)最後まで不安でした。一つでもマイナス要素が少ない方が受験上有利なのは間違いないので、小生のケースについてはあくまで例外として捉えていただき、(特にトップスクール受験に際しては)700点以上を目指していただければと思います。
高得点が取れなかった原因については、やはりGMATに100%の時間を投資せず、短期決戦で臨まなかったことでないかと考えます。エッセイ対策と並行してのGMAT対策だったため、どうしてもGMATに透過できる時間が限られてしまいました。(特にテスト対策においては)同時並行で作業をすることが苦手だったので、今思うとTOEFLのスコアが100点を突破した2012年10月以降、一度GMAT対策に集中し、2013年春ごとまでに700点越えスコアを達成してからTOEFL、エッセイ対策を同時並行で進める方が良かった気がします。
ちなみにスコアの出なかった小生ですが、GMAT予備校のAffinityはお勧めです。特にCR授業については秀逸でした。論理が得意でない小生にとっても平易に理解でき、授業を受けていて楽しかったのを覚えております。
■ エッセイ
厳しいと評判のデバリエ氏にカウンセリングをお願いしました。結果的には大正解で、完成度の高いエッセイを作成できたことはもちろん、(別途詳述しますが)人間的にも成長する機会をいただけました。ここでは小生が感じたメリットを申し上げます。
⑴ 安心感
⑵ ソフトスキルの構築
まず⑴ですが、小生は固定枠でしたので否応なしに毎週エッセイの宿題を進めることが求められましたが、これが一種のペースメーカーとして働きました。もちろん十分な事前準備、主体的にカウンセリングに関わることは必須ですが、デバリエ氏のカウンセリングに食らいついていけば大丈夫だという安心感がありました。GMATの点数が伸びないなか、この安心感には本当に救われました。ちなみに小生は6月末よりカウンセリングを開始したのですが、12月後半で全7校分のエッセイが終わり、冬休みはGMATと面接対策に専念することができました。次に⑵ですが、デバリエ氏とのディスカッション、アドバイス、雑談を通じて、特にコミュニケーション、リーダーシップについて多くの気づきをいただくことができました(氏の豊富なビジネス経験を伺えたのも本当に勉強になりました)。これらの気づきをエッセイに盛り込めたのはもちろん、面接などの場面でも活きました。デバリエ氏は以前、カウンセリングを通じて面接、MBA生活の準備も兼ねていると仰っておりましたが、カウンセリング期間の6ヶ月間で各ソフトスキルは間違いなく鍛えられました。
ちなみに低GMATを挽回できた理由の一つは、間違いなくデバリエ氏と取り組んだクリエイティブエッセイでした。製作期間1ヶ月、空いた時間を使い作成し、完成したものをキャンパスビジットの際にアドミッションオフィスに直接提出しましたが、Creativityの高いものに仕上げることができました。
最後に、(デバリエ氏に限らず)カウンセリング時間を有効活用するための注意事項も申し上げておきます。
①カウンセリング時間の終盤に翌週までの宿題について十分ディスカッションをする。
②カウンセリング前にアジェンダを整理し、事前に連絡する。
③つまらないイージーミスを最小限にする。
④一度ネタ出しが終わってからもブレインストーミングを続ける。
小生の場合はエッセイでイージーミスを頻発し、貴重なカウンセリング時間をかなり無駄にしてしまいました。皆様がカウンセリングを受ける際には、つまらない間違いで時間を取られないようご注意下さい。また④ですが、カウンセリングの中盤以降、カウンセリング、雑談をきっかけに重要なエピソードを思い出すことがしばしばございました。ある程度ネタ出しが済んだ後も、忘れているネタが他にないか、時折考えるのも大切だと思います。
■ 推薦状
私費受験生の皆様にとっては悩みどころだと思います。当初直属ではない上司2名に頼もうと考えておりましたが、デバリエ氏、受験仲間に相談した結果、直属の上司にMBA受験を正直に打ち明けることにしました。直属の上司から推薦状をいただけるのであれば、やはりそれに越したことはありません。
幸い相談の結果、推薦状を引き受けていただくことで直属の上司よりご了承いただき、会社からも2年間の休職を許可いただくことができました。それまでMBA受験を秘密裏に進めていたのですが、この件で精神的にも楽になり、仕事、受験により集中できるようになりました。
■ 志望校選定
重視したクライテリアは下記の通りです。
・チームワーク(協調性)を重視する校風
・実学(Hands on experience)の機会
・在校生とのフィット感
最後にNYU Stern進学を決めた理由としては、①Summer Start枠での合格(夏から授業がスタートする枠で秋学期と冬学期の授業の負担を軽減できる)、②NYCのopportunity、③かつてNY在住経験があり安心感がある、以上の3点です。
■ インタビュー
Interfaceインタビュートレーニングコースの他、NYUのインタビューインビテーション受領後から面接するまでの1ヶ月、個別インタビュートレーニングを利用しました。低GMATを挽回する為にも気合を入れて対策を行いました。具体的には、ルクエア氏と計8時間(1時間/回)、デバリエ氏とも計2時間トレーニングを行ったほか、某オンライン英会話で個別インタビュートレーニングの復習を毎日実施し、練習量を重ねました。想定問答集については、時間が限られておりましたのでよく聞かれる問題に絞りました。面接通過率は50%以下ですし、最後まで油断せずに対策されることをお勧めします。また、面接対策期間中は英語に入り浸り(気晴らしもアメリカの映画を見るなど)、感覚を研ぎ澄まされることをお勧めします。そうすることで、面接時の雑談、想定外の質問の際にもよどみなく回答し易くなると思います。
面接の様子については下記の通り整理してみました。
【NYU】
1月中旬に面接枠が空いていた為、On-Campusインタビューで勝負を掛ける。当日は冬休み期間中でキャンパス内はひっそりとしていた。10分前にアドミッションオフィスで受付を済ませると、記念のTシャツを渡されてテンションが上がる。面接はアドミッションと1対1、35分程度。典型的な質問は少なめでFuture Goal系の質問に偏り気味だったが、想定外の質問はほとんどなし。面接の最後で面接内で触れられなかった点についてアピールする時間もいただくことができた。初めての面接でいまいち感触がわからなかったが、大きなミスなく終わりほっとする。
【Babson】
Skypeでのインタビュー。当日の面接官は1年生の方、50分程度。一部想定外の質問もあったが、面接を通じて会話を弾ませることができた。最後時間切れで用意した質問を全て聞けなかったが、終わった直後は手応えあり。(通信が悪かったせいか一部質問が聞き取りづらかったので、出来る限りSkypeでのインタビューは避けた方がいいと感じました。)
なお、面接の最後に「Any questions?」と聞かれますので、学校ごとに良い質問を複数用意して面接に望んで下さい(事前準備のおかげでNYU面接時には「Good question!」とお褒めの言葉をいただくことができました)。また、志望度の高い学校のインタビューを最初に行わないよう、スケジュールを調整されることもお勧めします。面接慣れしていなかったこともあり、NYUの面接では少し緊張してしまいました。
■ その他提出書類
大学の成績証明書を用意しました。
■ アプリ提出後
上述の面接対策に集中しておりました。
■ その他役立つ情報
・ネットワーキング
周りにMBA在校生、卒業生がいなかったため、在校生、卒業生とのコンタクトに力を入れました。1年目に各校のMBA説明会に参加した際、あまり自分が聞きたい質問を伺うことができなかったので、2年目は違うアプローチを取りました。MBA説明会ではあまり長居せず(アドミッションの方に挨拶する程度)、在校生に直接取材を申し込み、Skypeで30-60分程度お話を伺う方法を取りました。日本人在校生に限らず、様々な国籍の方々にインタビューを重ねたことで、各校のカリキュラム、強み、雰囲気、求める人物像が把握できただけでなく、自分とWhy MBAが重なる方が実際に在学中にどのような活動をされているかを伺う貴重な機会になりました。今思うと、仕事での営業スキルをこのような場面でフル活用していた様に思います。
・キャンパスビジット
キャンパスビジットについては素直に行ってよかったです。各校の雰囲気を体感できたこと、実際の授業を聴講できたこと、在校生にお話を伺えたこと、全て貴重な経験でした。実際にビジットしたことで志望順位が上がった学校もございましたので、お時間があれば是非行かれてはいかがでしょうか。なお、小生はアプライ前に各校にビジットしましたが、エッセイの志望動機により深みを出すことができたこと、モチベーションが上がったことを踏まえると、最適なタイミングだったと感じております。
・余談
デバリエ氏からはMBA受験以外にも様々なアドバイスをいただきましたが、そのなかでも特に有益だったのはコミュニティー活動への参加でした。特にデバリエ氏の薦めでToastmastersとランニングを始めたことで、MBA受験生活中に「Get out of the comfort zone」な経験を積むことができました。デバリエ氏とのカウンセリングを通じ、新しいことへのチャレンジ、コミュニティーへの貢献に対して積極的になり、自分の引き出しを増やすことができました。MBA受験時のみならず、MBA合格後も様々な場面でこの経験は役立っていると感じます。
■ 受験を振り返って
大変だったMBA受験生活でしたが、受験を経験しなかったら得られないであろう人間としての成長を得ることが出来ました。おかげ様で今夏よりMBA留学生活が始まりますが、MBA留学が始まるこれからが本番であることを肝に入れ、引き続き精進を重ねて参りたいと思います。
一つ最後に申し上げたいのは、事前に立てた受験戦略の通りに進まない場合がよくあることです。小生の場合はGMATの点数が最後まで上がらず苦労しましたが、他の合格者の皆様も、受験でうまくいかなかったこと、ウィークポイントを抱えられている方が多い印象です。そのため、受験戦略通りにいかないことがあったとしても、柔軟に戦略を組み替えていただければと思います。実は小生の場合、(GMATで苦戦する予感があったため)GMATで苦戦したときのバックアッププラン、「Plan B」(上述の通りエッセイと面接で大挽回する作戦)を描いておりました。その時は、まさか本当に「Plan B」で突撃することになるとは思いもしませんでしたが、最悪の場合を想定したバックアッププランを事前に想定していたこともあり、すぐに現状を受け入れ、受験戦略を修正することが出来ました。
最後に、もし何か疑問点、お役に立てることがございましたら、お問い合わせ経由でお気軽にご連絡いただければ幸いです。小生も受験期間中、多くの先輩方よりアドバイス、叱咤激励をいただきましたので、せめて受験生の皆様に少しでもお返しできればと考えております。
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様の成功を心よりお祈りしております。
■ 基本情報
【ハンドルネーム】no24oka
【進学先】Cambridge
【他の合格校】IE, ESADE, ESSEC
【途中辞退】なし
【WL】なし
【不合格校】IMD(インタビュー無), CMU Tepper(インタビュー無)
【年齢・性別】 34歳、男
【職歴】IT10年 (SE)
【私費/派遣】派遣
【最終学歴】早稲田大学大学院
【GPA】3.6(学部) 4.0(大学院)
【IELTS】 7.0 ( L7.5 R7.0 W 6.0 S7.0)
【GMAT】640 (V31 Q48 IR5 AWA4.0)
【海外経験】 イギリス(幼少期3年)、アメリカ(短期留学1カ月)
【コメント】
MBA受験は大学受験と時とは異なり、他にやらないといけない多くの事と両立させて行わなければならないため、非常に苦しい活動でした。私は社費派遣に選ばれた2013年のはじめ、33歳+2人の子持ち+低い英語力(TOEFL77点)という逆境からのスタートでした。年齢からくる体力的な衰えをもろに感じつつ、仕事・育児・受験勉強の3つを両立しないといけない状況の中でスコアメイクをしないとなりませんでした。実際に活動を始めてみると2013年末のスコアはTOEFL92点、GMAT570点と悲惨な状況で、社費派遣にも関わらず、「留学にいけないのではないか?」と心が折れそうなこともありました。しかし、そんな状況からでもその後約半年間の努力でなんとか最低限のスコアを獲得し、留学にこぎつけることができました。皆様、様々な状況でMBA受験に取り組む事になるだろうと推察します。そして、様々な制約と戦う事になるだろうと思います。しかし、そうした制約の中でも努力を続けていけば、どこかで光明が見えるはずです。最後まで粘り強く、あきらめずに頑張ってください!
■ なぜ今MBA?
現在勤めている会社に入社以来、英語を使う機会がほとんどない生活を送ってきました。しかし、リーマンショック以降、社内においてグローバル案件の必要性が高くなり、それらの案件が仕事として高い魅力をもつようになりました。そこで、より先進的で競争力のあるITソリューションを作ることで日本企業のグローバル化に貢献できるITエンジニアになりたいと考え、海外MBA受験を決意しました。
■ スケジュール・費用
2013月01月 社費候補に選ばれる。この時点でTOEIC900点、TOEFL未受験。
2013年02月 TOEFL初受験(77点)。このままいけば夏にはTOEFL100超えるのではないかと錯覚する。
2013年10月 TOEFL14回目92点。GMAT1回目540点。真剣にあせり始める。
2013年12月 GMAT2回目570点。TOEFLの点数が上がらないため、IELTSへの転向を決断。IELTS勉強開始。
2014年 02月 エッセイ、インタビューレッスンを終え、ESADEへ出願・インタビュー・合格。IELTS4回目 7.0 (L7.5 R7.0 W6.0 S7.0)。これ以上の改善を見込めないと判断し、IELTS終了。
2014年03月 CMU, Cambridge, IMD出願。GMAT3回目610点。
2014年04月 ESSEC出願・インタビュー・合格。GMAT4回目640点。
2014年05月 IE出願・インタビュー・合格、IMD不合格。
2014年06月 Cambridgeインタビュー・合格、CMU不合格。
(費用)
テスト費用(TOEFL/IELTS/GMAT):50万
予備校(濱口塾等):175万
ビジット費用(Cambridgeのインタビュービジット):20万
その他(書籍、推薦状等):25万
合計275万位
■ 予備校選び
<TOEFL>
Y.E.S,(Listening) イフ(Speaking)
<IELTS>
カフェトーク(Speaking)、オンライン添削(Writing)
<GMAT>
濱口塾、Affinity(RC)
<エッセイ/インタビュー>
濱口塾, Matthew
■ レジュメ
ネット上にアップされている他の方のレジュメ(LinkedIn等)を参考にして書き、濱口先生にみてもらいました。1週間はかからなかったと記憶しています。
■TOEFL/IELTS
私は18回TOEFLを受けた後、2013年の年末にIELTSに転向しました。2013年の1月末にTOEIC900点/TOEFL未受験という状況で社費候補生として選抜された後、TOEFL対策を本格的にはじめました。そして、選抜された直後の2月中旬のスコアが77点だったため、「このペースなら秋には100超えるかも」とその当時は思っていました。しかし、それが私の失敗でした。順次、勉強時間を増やして92点までは上がりましたが、すでに11月末。結局、ETSのスケジュール制約で翌年1月と2月にそれぞれ1回しかTOEFLを受けられない事実を知り、2013年12月にIELTSに転向する事を決意しました。幸いにも私が出願する学校はすべてIELTSを受け付けてくれたので、試験回数に制約のないIELTSに転向するのに時間はかかりませんでした。しかし、この時点でGMATのスコアメイクやエッセイを並行で進めなければならず、私は典型的な失敗パターンに陥っていました。年末は正直心が折れそうでしたが、IELTSが私を救ってくれました。1月中旬から計4回IELTSを受験し、結局L7.5 R7.0 W6.0 S7.0 OA7.0というスコアを出す事ができ、何とかスコアメイクできました。IELTSの対策は、TOEFLで基礎ができていたので演習が中心でした。Cambridge IELTSの演習で問題演習を実施するとともに、オンラインのWriting添削やSpeaking演習を実施しました。R/Lは正直Cambridgeの書籍だけで対策できると思います。問題はWritingとSpeakingです。この2つの科目は採点基準が独特なので、元IELTS試験官が行っているサービスを受けることをお勧めします。
ちなみに、TOEFLとIELTSどちらがいいか?と聞かれたら私はIELTSをお勧めします。理由は以下の通りです。
①TOEFL100よりもIELTS7.0のほうがスコアメイクしやすいと思います。
向き・不向きがあるので断言できないのですが、私のまわりで、TOEFL100とれずに苦しんだ後にIELTSに転向し、2カ月程度で7.0以上を取得している人を何人も見ました。
②受験回数に制限がない
2014年3月時点では、IELTSに申し込み制限はありません。お金さえ出せばすべての受験日に受験することができます。多い月であれば場所にこだわらなければ月に3回以上受験できるため、TOEFLに比べて受験機会が多いと思います。
③インタビューの練習になる
私のように普段英語を使っていない人間にとって、英語を活用する機会は重要です。IELTSのSpeakingは実際に試験官と話しながら実施するため、いいインタビュー対策になります。実際、私はIELTSのSpeaking対策とインタビュートレーニングを並行で行っており、相乗効果を発揮する事ができたと実感しています。
■ GMAT
1回目(2013/10/03) 540 (V:16 Q:49 SAWA:4.0 IR:3)
2回目(2013/12/26) 570 (V:20 Q:49 SAWA:4.5 IR:8)
3回目(2014/03/12) 610 (V:27 Q:47 SAWA:4.0 IR:8)
4回目(2014/04/23) 640 (V:31 Q:48 SAWA:4.0 IR:5)
初回の受験は540点でした。「GMATは短期集中」とよく言われますが、私の場合は英語力が低かったため短期集中でやってもスコアメイクできませんでした。結局IELTSのスコアメイクが完了後、ようやく文章を理解しながら問題を解く事ができ、大したスコアではないですが640(V31,Q48)まで改善する事ができました。高スコアをとる事が出来ませんでしたが、回数を重ねるたびにスコアを改善させる事ができ、その結果Verbalが31までいけたのは間違いなく濱口塾の教材のおかげです。対策は単元別と実践問題の何周も繰り返して、英語力と問題を解くスピードを上げる、これに尽きると思います。私はIELTSのRで7をとってから、ようやくまともにVerbalのセクションの問題文を読む事ができたので、GMATにおいてはリーディング力が非常に重要と感じます。私の周りを見る限り、IELTSのリーディングで8以上のスコアをとるような方はGMATのVerbalでも高得点をとる方が多いように感じます。一方、TOEFLのReading (25点)やIELTSのReading(6.5)取れない方はGMATの対策を始めないほうがいいかと思います。そのような状態でGMATの勉強を始めても、スコアメイクにつながらない恐れがあります。
■ エッセイ
私は濱口塾のパッケージサービス(TOEFL以外のフルコース)を申し込んでいたため、濱口先生とMatthewにみてもらいました。結果的には濱口先生に診てもらうことで、最短の時間で納得できるエッセイをかけたと確信しています。濱口塾はGMATで有名な塾ですが、エッセイ対応に関しても素晴らしいと思いました。特に素晴らしいと感じたのは、濱口先生の簡潔さ、スピード感、論理的な指摘です。他の方の体験記にある通り、濱口先生のコメントは簡潔です。何時間もかけて書いたエッセイへのコメントが「面白くないですね」だった時もありますが、メールでのやりとりの中で優しさを感じることができました。エッセイに対するコメントのスピード感がその裏付けです。私の場合、多くのコメントはまるでチャットをやっているかのように一日またずに返ってきました。そして、Essayカウンセリングの質を高めていると感じるのが、濱口先生の非常にロジカルな指摘です。まるでGMATのCRやAWAを対処するかのように鮮やかに私のエッセイの不備を指摘してくれました。優しいコメントを求める方やどうすればいいエッセイを書けるのかを懇切丁寧に教えてほしい方には先生の指導に物足りなさを感じるかもしれません。しかし、自分で責任もってエッセイの内容をどうすべきか考え抜き、徹底的に濱口先生と内容をブラッシュアップしたい方には自信をもってお勧めします。
■ 推薦状
どこまで評価されているか正直わからないこともあり、適当にすましてしまうこともできなくはない推薦状ですが、この推薦状のプロセスは実は上司/同僚とキャリアを話しあういい機会です。特に社費の方ですと、直属の上司や同僚等、自分を評価する方にお願いするケースが多いかと思います。そうした方に正直な意見を伺う事で自分の将来のキャリアプランに磨きをかけられる可能性が存分にあります。よくエッセイやアプリケーションの質問に、「自分の特徴をXX個の言葉で表すと何か?」という質問がありますが、私の場合、こうした質問への答えは推薦状作成のプロセスで磨き上げる事ができました。推薦状作成の流れについてですが、推薦状を依頼した方には内容を何度も更新できるよう、はじめに日本語で書いてもらいました。そして、その日本語版をカウンセラーである濱口先生にみていただくというプロセスを踏みました。こうすることで英語に翻訳する前に回答がオフトピックになっていないかを確認できました。その後、英語の翻訳作業を実施しました。翻訳はGengoというサービスを一部利用しました。多少値段は高いですが、1校分の推薦状を半日以内に仕上げてくれるのでとても役立ちます。
■志望校選定
支援する会社が納得できる相応のスクールの中から、以下3点を念頭において志望校をリストアップし、自分のスコアメイク状況にあわせて出願先を絞り込みました。
(基準)
・学校とのフィット感(生徒の多様性や年齢層、学校のカルチャー等)
・プログラム構成(実践的なプログラムが多いか)
・期間(内容次第では2年も視野に入れるが、原則は1年以内が希望)
(志望校を絞り込みのプロセス)
1)フィット感の確認(2013/2初~2013/8末頃)
・早めに実施されていた学校個別の説明会の参加
・会社のMBA留学経験者からの話しを聞く事で情報収集
上記の活動を通じ、風呂敷を広げた状態での志望校のリストを作りました。
2)フェアや説明会の参加(2013/9初~受験終了まで)
・MBA夏祭りや夏のフェア(QS, MBA Fair)に参加し、アドミッションやアラムナイと接点を持つようにしました。
・学校個別の説明会に参加しました。
・上記の方法で接点を持てなかった学校は個別にコンタクトをとり、アドミッションと接点を持つようにしました。
■ インタビュー
濱口塾と提携しているMatthewにお願いしました。他の方のレッスンを受けていないので比較はできないのですが、正直インタビューの訓練はMatthewだけでいいと思います。その人の英語力やバックグランドにもよるのですが、スコアメイク完了後かつ出願約1カ月前にMatthewにメールし、彼のアドバイスに従ってトレーニングを受ければ十分かと思います。Matthewは日本人アプリカントの背景をよく知っており、インタビューでのアピールの仕方等様々なアドバイスをくれました。また、Matthewのレッスンの他、”Accepted.com”や”みんなのMBA”等のサイトを活用して情報収集を行いました。正直、どのような質問が来るか全く分からない状態でインタビューに臨むのは危険だと思います。インタビューア、インタビュー時間、および質問概要は、事前に抑えた方が本番でのアドリブも効きやすいと思います。
■ その他提出書類
アラムナイの知り合いがいる学校に関しては、そのアラムナイの方に推薦分を書いて頂きました。また、珍しい書類としては財政証明書や会社の組織図があります。財政証明書は会社が用意しているレターを使い、組織図は会社がホームページに載せている組織図に吹き出しをつけて補足説明をいれました。
■ アプリ提出後
アプリ提出の半月に以内にGMATを受け、アップデートがあれば極力出すようにしていました。私が出願した学校については原則そのアップデートを受け付けてくれました。受け付けてくれる際は、アドミッションより返信きました。インタビュー招待がくると予想される時期の直前までにアップデートを出す事をお勧めします。
■ その他役立つ情報
アプリケーションの前後でアドミッションやアラムナイの方とコンタクトをとる事は非常に重要です。特に、学校側がどのような生徒を必要としているかをイメージできていないと、エッセイやインタビューで相手の期待する回答ができない可能性があります。私の場合、合格した学校においては関係者と必要最低限のコミュニケーションをとり、インタビューで聞かれる内容をある程度想定して臨みました。相手を知る事で必要な準備を落ち着いてできると思いますので、どのような方法でもいいので学校の事を理解できるよう、学校関係者と十分なコミュニケーションをとるようにする事をお勧めします。
■ 受験を振り返って
(IELTSのすすめ)
私は受験活動の前半、スコアメイクに非常に苦労しました。その原因の1つがTOEFLに苦戦した事です。TOEFLは自分の英語力をよく反映できているとは感じますが、「完全に」反映できているかといえばそうは感じませんでした。どちらかというと自分にはIELTSの方が肌に合っている感じでした。多くの受験生はTOEFLのスコアメイクに苦労すると思いますが、TOEFL一本で勝負する前に是非IELTSを試しに受けてみる事をお勧めします。IELTSも相応の癖があるテストなので2,3回は受けないと実力相応のスコアは出ないと思いますが、IELTS7.0というスコアはTOEFL100よりは出しやすいのではないかと感じます。USの学校含め、多くの学校がIELTSを受け付けているので、是非IELTSにも関心を持つ事をお勧めします。
(スコアメイクもその他も両方大事)
「スコアとその他(エッセイ等)どちらが大事か?」という質問に対しては、様々な回答があると思いますが、私は「どちらもすごく大事」と答えたいです。まず、スコアは旅行に例えるとパスポートやビザのようなものだと感じます。いわゆる「これがないと入口に立てない」というものです。実際、私はCambridgeに関していうと、GMAT610ではインタビューに呼んでもらえなかったですが、GMATを640まで改善させてようやくインタビューに呼ばれました。GMATだけではないかもしれませんが,アドミッションとのメールや電話やりとりでGMATが選考の1つ要素として話題に出たため、Cambridgeに関していうと一定のGMATのスコアは間違いなく重要であると感じました。(ちなみにGMAT640ないと絶対受からないというわけではありません!)。一方、エッセイやその他のマテリアルは他の受験者と差別化を図るためのツールです。エッセイ、推薦状、アドミッションやアラムナイとのコンタクト、インタビューといったすべてのコミュニケーションツールを通じ、自分がいかにその学校にフィットする人材であるかを共有させる事ができればアプリケーションは成功だと思います。なので、エッセイだけできればいいとかそういうことではなく、アプリケーション全体でアピールできるように工夫する事をお勧めします。
ここまで稚拙な文章を読んでいただきありがとうございます。もし、質問等ございましたら遠慮なく問い合わせください。
■ 基本情報
【ハンドルネーム】Blue Mountain
【進学先】Tuck School of Business at Dartmouth
【他の合格校】Northwestern Kellogg・Duke Fuqua
【途中辞退】なし
【WL】Yale SOM (WL後、辞退、インタビュー無)
【不合格校】UC Berkeley Haas(インタビュー無)
【年齢・性別】29歳・男性
【職歴】米系投資銀行 (2年)・米系金融機関 (4年)
【私費/派遣】私費
【最終学歴】米国私立大学経済学部及び政治学部
【GPA】3.5
【TOEFL】必要なし
【GMAT】700 (V 35 M 49 IR 7 AWA 5.0)
【海外経験】合計留学期間11年。11-18歳までアメリカ東海岸の寄宿舎制中学及び高校に留学。その後アメリカの大学に進学。 留学以外では、社会人の時にシカゴに半年間駐在。
【コメント】
少しでもご参考にして頂けたらとても嬉しく思います!!!
■ なぜ今MBA?
アメリカ東部での留学経験が長く、就職先も米系の金融機関であったこともありMBAは “Nice to have” ではなく “Must have”という感覚でいました。理想的にはもう少し早く行きたかったのですが、当初はlaw schoolを考えたり、その後転職したり、転職先ではアメリカに駐在出来るチャンスもあったので結果的に今になりました。また、尊敬する先輩や職場の上司の方々もMBA保有者であったことも影響し、私も今後のキャリアアップ・ネットワーキングの為にMBA受験をすることにしました。
■ スケジュール・費用
・スケジュール
2013年5月 : GMAT対策開始
2013年8月 : GMAT 520点(第1回)
2013年10月 : Application & Essay開始 (Jessica King)
2013年11月 : GMAT 620点(第2回)
2013年12月 : GMAT 650点(第3回)
2014年1月上旬 : Round 2でTuck, Kellogg, Fuqua, Yale SOM and Haas出願(合計5校)
2014年1月中旬 : 個別インタビュートレーニング開始 with Jessicaと会社の先輩(MBA holder & alumni interviewer)
2014年1月下旬 : TuckとKelloggのみ現地での面接及びビジット(両校ともopen interviewです。)
2014年2月上旬 : FuquaよりInterview Invitationを受領
2014年2月中旬 : 東京にてFuquaのinterview eventに出席
2014年2月下旬 : GMAT 700点(第4回、出願スコア)Tuck、Kellogg、Fuqua及びYale SOMはGMATの差替えを認めて頂きました。Haasは認めて頂けなかったのでHaasのみRound 3に移行。
2014年3月中旬 : TuckとFuquaに合格
2014年3月下旬 : Kelloggに合格
2014年4月上旬 : Yale SOMにWL後、辞退
2014年4月中旬 : TuckのAdmitted Student Weekendに出席し、Tuckへの進学を決定
2014年5月中旬 : Haasより不合格通知、受験終了!!!
・費用
合計約200万円
■ 予備校選び
GMAT : Affinity(◎)
エッセイ・面接 : Jessica King(◎)
■ レジュメ
Jessicaに1回目のセッションで修正点を指摘してもらう。Application提出前とInterview前に見直し。
■ TOEFL
アメリカの大学を卒業していたため不要。
■ GMAT
非常に苦しみました。以下は私の体験談です。
全体:
最後となった4回目の本試験が一番リラックスして出来た感じがします。常々、Affinityの野口先生が話されていた「本番は練習の様に解いて、練習は本番の様に解く」が的を射ている表現だと思います。
Math:
私は幼い頃から大学卒業までアメリカに留学をしており、日本での受験を未経験のため、まずはなんとかして、Mathを克服することが最優先課題でした。そうした中、私のような帰国子女にも分かりやすく、丁寧な教え方を実践されているAffinityのクラスを受けることにしました。いざGMAT受験が始まってみれば、私の想定通り、3回目の本試験までかなり苦労しました。そこでまずは、勧められた日本の中学・高校生用の参考書を使い、基礎数学をやり直し、その後はクラスの教材・マスアカの問題・OG13th Edition・GMAT Prepの問題を繰り返し説きました。私は間違えた問題に関しては、特に解き方を覚えるように実践しました。そして最後は、「Mathは、10問程度間違えても高得点は出せる」という言葉を信じ、時間制限を必要以上に意識することなく、本試験では落ち着いて慎重に解くようにしました。
Verbal:
私はGMAT対策時間の多くの割合をMathに使ったので、VerbalはOG 13th EditionのCR & SCを集中的に行いました。私の経験上において特にお勧めアプリは、IPhoneのOG 13th Edition(有料)です。このアプリには全ての問題・回答・解説が入っており、時間も計ってくれるので、あの分厚いOGを持ち歩かなくて済みますし、ランチ時間等どこでも問題を解くことが出来ます。また、3回目の受験時までは無理して全問終わらせようとしましたが、4回目のテストではじっくり時間かけて解いてみました。
CR:
問題別の解き方・テクニックをAffinityで学び、そのテクニックを自習の時に実践しました。
RC:
受験戦略上のため、授業以外では、RCをあまり勉強しませんでしたが、 時間があった時はOG 13th Editionを利用して問題を解いていました。
SC:
SCに関しては特に何も対策のクラス等は受講しませんでした。問題集を解いてパターンを理解しようと試みましたが苦戦しました。
■ エッセイ及びビデオエッセイ
Jessica Kingにお願いをしました。エッセイの書き方のスタイルは個人差がかなりあると思いますのでここではあえて詳しく書きませんが、ビデオエッセイについて少し書きたいと思います。昨年のアプリケーションの一部として、KelloggとYale SOMはvideo essayがありました。Yaleはvideo essayがあるため、international studentsはTOEFLが全員免除されます。Kelloggに関しては色々な情報がネットにありますのでそちらをご参考にされると良いと思いますが、最初はかなり緊張しました。ただKelloggは3回までやり直しが可能であるのと、準備時間がYaleより長かったので少しは落ち着いて出来ました。Yaleのvideo essayは個人的には非常に難しかったです。3問ありますが、準備時間が短いのとやり直しが出来ないので、かなり慎重になってしまいます。また3問目の質問がかなり難しかった記憶があります(GMATのAWAの様にagree/disagreeをする質問)。Video essayは1 sessionをJessicaと練習しましたが、特にYaleは事前準備が非常に難しいと思いましたし、英語力はこの3問ですぐに分かってしまうと思います。
■ 推薦状
当初直属でない上司2名に頼もうと考えていたのですが、オフィスでコソコソしていたのが直属の上司に見つかってしまいました。ただ、直属の上司もMBA holderであったこともあり、1-on-1で私の考えを説明した後は心からMBA受験を応援して下さいました。従って直属の上司(日本人)とその前の上司(アメリカ人)の2人に5校全ての推薦状をお願いしました。
Tuckは第一志望であったため、Admissionに頼み推薦状も規定の2通のみではなく、3通出しました。(3通出すことが必ずしもプラスになるわけではないのですが、カウンセラーと話した結果Tuckのみ3通にしようという結論に至りました。)3人目はシカゴ駐在中にお世話になったアメリカ人の上司に頼みました。
■ 志望校選定
重視したクライテリアは下記の通りです。
・ チームワークを重視する校風
・ General Managementに強い
・ 小規模
・ 綺麗で広大なキャンパス
当初からTuckが第一志望でありTuckへの進学を決めた理由としては、上記全ての条件を満たしているのは勿論のこと、個人的にもう一度New Englandに戻りたいと思っていたことや、ビジットした際の学校関係者全ての方々(生徒、Admission、スタッフ)の対応が素晴らしかったことです。また、メールで質問をしても5校の中でTuckのレスポンスが一番早かったです(小さい学校なので当たり前なのかもしれないのですが、最初から好印象でした!)。
■ インタビュー
インタビュー対策は、Jessica Kingと会社のMBA holderである先輩にお願いしました。Jessicaとは2時間、会社の先輩とは1.5時間のmock interview + feedbackセッションを行いました。後は自分自信で練習をしました。当初はこの様な面接は過去もやってきたので得意と思っていましたが、いざやってみると最初は無残な結果に終わりました。ただ、MBAインタビューは練習をすればする程上達するということも分かりました。
面接の様子については下記の通り整理してみました。
【Tuck】
Tuckは予め定められた期間内にHanoverへビジットすることを条件にopen interview policyになっています。従って、Tuckにご興味のある方はこの制度を活用することを強くお勧め致します。当日45分~1時間のインタビュー以外には、クラスビジット(クラスは選択不可)、キャンパスツアー、在校生とのランチ及び
AdmissionとのQ&Aセッションが予定されています。また、空いている時間を利用して日本人在校生の方々にもお話する機会もあり、Career Development Officeの方とのアポイントも取って下さいました。
Tuckのインタビューは全て2年生のAdmission Associateに属されている生徒の方とします。非常にフレンドリーなインタビューでまずはinterviewerが自己紹介をして下さるので、その中から後で質問することも可能です。Tuckはfit感やTuck Cultureをとても大事にする学校なので、なぜ自分がTuckに行きたいか、そしてTuckで何をしたいかを出来るだけ具体的に話す事が非常に重要です。
【Kellogg】
Tuckへビジットする前に、Evanstonへ行きon-campus interviewをしました。KelloggもTuck同様でopen interview policyであり、Kelloggの場合は東京でご卒業生の方々とすることも可能でしたが、私は直接行き、Adcomの方としました。質問内容はTuckと似ていますが、Adcomとのインタビューであるため、Tuckよりはよりプロフェッショナルな印象を受けました。ただ、非常にフレンドリーでresumeをベースにconversationalな面接となりました。別途、キャンパスツアー、information session、クラスビジット(選択可)に出席することが可能ですし、日本人在校生ブログからコンタクトをし、在校生の方々ともお話をすることが出来たかと記憶をしております。
【Fuqua】
2月上旬にinterview invitationの発表があり、2月中旬に東京にてinterview eventが開催されました。Interviewは全てFuquaのご卒業生と行いますが、Adcomの方もそのタイミングで会場にいますのでinterviewの待ち時間などはAdcomや受験生とお話が出来ます。また、インタビュー後は全員でpizza partyとなります。また、SkypeでDurhamと中継をし、日本人在校生とのQ&Aセッションの時間もありました。
インタビューの内容は、TuckとKelloggととても似ていますので、非常にフレンドリーなインタビューとなりました。
■ 受験を振り返って
GMATは苦労しましたが、エッセイは今後の自分のキャリアを考えるに当たって非常に良いthought processとなりました。また、MBA受験を通じて、色々な方々からのサポートを得た上、東京でのネットワークも非常に広がりました。働きながらのMBA受験はとても大変でストレスも溜まり、お金も必要となりますが、合格通知の電話が鳴る瞬間の喜びで全てから開放されます。Tuckから電話があった時はオフィスにいたのですが、先輩から「喜びすぎて身体が震えてるよ!」と言われました。
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様の成功を心よりお祈りしております。