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ねじまきてりー(NUS MBA)

【ハンドルネーム】ねじまきてりー

【進学先】National University of Singapore

【他の合格校】Chinese University of Hong Kong, University of Hong Kong

【年齢・性別】32歳・男性

【職歴】大手地方銀行3年(個人営業)、金融情報ベンダー系研究所7年(株式アナリスト)

【私費/社費】私費

【最終学歴】早稲田大学第一文学部

【GPA】3.8

【TOEFL】98(R:27、L:24、S:22、W:25)

【GMAT】580(V:23、Q:47)、AWA:3.5、IR:4

【海外経験】短期留学のみ

 

■なぜ今MBA?

 

社会人になって約10年が経ち、自らの成長が鈍化していると感じるようになりました。今後の成長のためには、自らのComfort Zoneを突き破って、新たな環境に挑戦するべき時期に差し掛かっていると感じ、MBAへの挑戦を決断しました。

 

これまでのキャリアで、ファイナンスや会計を中心にある程度のハードスキルを蓄積してきました。ただ、担当する業務が限られていたこともあり、こうしたハードスキルをビジネスの現場で十分に活用できていたとは言えません。「金融や会計のスキルを使って、日本企業の発展や社会問題の解決のために働きたい」。この思いを実現するためには、幅広くビジネス全体を学んだり、ソフトスキルを磨くことが大切だと感じるようになりました。

 

MBAには、多様な国籍、多様なバックグラウンドを持った仲間が集まります。彼らと学び、切磋琢磨することで、自分自身を成長させたい。そう考えたとき、MBAは自分にとって最適の環境だと感じました。

 

■スケジュール

 

MBA受験は1つの大きなプロジェクト。タイムマネジメントと適時適切な効果測定が重要なポイントです。自分自身は、スケジュール管理がうまくいかず、結果的に目標スコアに届かないまま出願することになりました。また、職場での業務量の増加、結婚式などから、公私ともに忙しくなり、勉強時間の確保に苦しんだ毎日でした。

 

以下、主なスケジュールをご紹介します。

・  12年9月、予備校(AGOS)へ入学。TOEFL対策講座を受講開始。腕試しにTOEFLを受けるが、70点台の点数に衝撃を受ける

・  13年6月、TOEFL98点(その後も何度か受けたが、結局このスコアで出願)

・  13年7月、予定よりも遅れてGMAT対策を開始。VerbalはAGOS、Mathは独学

・  13年10月、1回目のGMATで衝撃の490点(Verbal:17、Quantitative:41)

・  13年11月、2回目のGMATで580点(Verbal:23、Quantitative:47)。時間切れのためこのスコアで出願

・  13年12月、出願校を確定し、書類作成を開始。推薦状を依頼

・  14年1月、NUSとCUHKに出願

・  14年2月、HKUに出願。その後、2月後半から3月前半にかけて、3校のインタビュー(Skype)

・  14年3月、NUS、CUHK(奨学金付)、HKU(ただし、交換留学は復旦大学限定)から合格通知を受け、受験を終了

 

■費用

 

約110万円

予備校:70万円(AGOSのTOEFL対策、GMAT対策)、試験費用30万円(TOEFL、GMAT)、その他10万円(書籍、出願料、推薦状の翻訳費用など)

 

■予備校選び

 

TOEFL:AGOS

GMAT:AGOS

エッセイ・レジュメ・インタビュー対策・カウンセリング:なし

 

■TOEFL

 

98(R:27、L:24、S:22、W:25)

海外経験が少ない受験者の場合、Speakingで20点台後半を出すのはなかなか難しいものがあります。受験の目安となる100点を目指すには、Readingで30点近い得点を取った上で、ListeningとWritingで20点台後半を狙うのが定石だと思います。また、SpeakingでもListeningでも、一定のReading力やListening力が必要なので、まずはReadingやListeningの力を高め、WritingやSpeakingに移行することをお勧めします。

(1)   Reading(最高点29)

・  語彙力を高める(「TOEFLテスト英単語3800」など)。語彙問題を落とすのは痛い

・  速読力を高める(文章をすべて読まなくても一定のスコアは取れるが、高スコアを目指すには、メリハリをつけて文章全体に目を通しておくとよい)

(2)   Listening(最高点27)

・  シャドーイングなどの地道なトレーニングが重要(努力が結果に結びつくセクション)

(3)   Speaking(最高点22)

・  型を覚える(型にはめて話せば、悲劇的なスコアは取らずに済む)

・  自分が使いこなせる論理展開のパターンを増やす

・  問われやすい内容について、普段から自分の考えをまとめておく

(4)   Writing(最高点25)

・  テンプレートを使いこなす(文章の骨格が作れる)

・  文章を肉付けする上で有用な汎用表現を増やす

 

■GMAT

 

580(V:23、Q:47)、AWA:3.5、IR:4

多くの日本人受験者にとって、GMATのVerbalは鬼門です。とはいえ、総合スコアはMathとVerbalのスコアテーブルから算出されるので、ある程度はMathでカバーすることがきます。Mathで50点前後のスコアを取り、Verbalでの落ち込みをなるべく抑える。これが基本的な戦略になります。また、早めの段階で模試を受けて、試験の環境を体験し、効果測定をしておくことをお勧めします。

(1)   Verbal

AGOSに通いました。ただ、TOEFLのReadingと比べて格段に難しく、正直最後までコツをつかむことができませんでした。基本的には、予備校などで解法パターンを学び、問題演習で実力をつけるというアプローチになると思います。

実際の試験では、序盤の問題を慎重に解くこと、解答時間を意識して取り組むことが重要です。最後は時間切れになることも多いので、ランダムクリックもやむなしですが、タイムマネジメント次第で、ランダムクリックの回数を減らすことができます。

(2)   Math(Quantitative)

インターナショナルマスアカデミーの教材を使って、独学しました。ただ、時間に追われて結局テキストを1度回しただけでした。もう少し時間があれば、スコアが伸びたのではと残念な気持ちはあります。

Mathの出題内容は、概ね高校数学以下。多くの日本人には比較的取り組みやすい試験だと思います。試験に臨む際は、数学用語を英語で覚え、解答のルールを身に付けておきましょう。

 

■エッセイ

 

費用対効果を考え、カウンセラーは頼まず、自力で執筆しました(通訳・翻訳を仕事にしているバイリンガルの友人に、最低限の添削は依頼しました)。アジアのビジネススクールに絞って受験したため、どれだけ洗練された英文を書くかよりも、どれだけ中身のあるエッセイを書くかを重視しました。

 

具体的には、(1)キャリアや人生の棚卸を行い、自分の強みが何なのか、MBAでどこを伸ばしたいのかを明確にする(2)設問の趣旨や学校が求める資質を分析する(3)具体的な事例を盛り込みながら、設問に過不足なく回答する(4)オーソドックスな回答を基本にしながらも、その中で自分の人間性や情熱を伝える(5)自分が学校やクラスメートに対してどんな付加価値を提供できるかを考える――といったポイントです。また、ファイナンス関連のバックグラウンドを持った受験者はたくさんいるため、自らが取り組んでいる社会貢献活動(カンボジアの孤児支援、震災後の復興支援)などについても言及しました。

 

■推薦状

 

会社の上司と同僚にお願いしました。エッセイやレジュメと整合性が取れるように、あらかじめエッセイやレジュメにどんな内容を書き込むか、お話をさせていただきました。私自身をよく知っていただいている方ということで、職位にはこだわらず、なるべく関係が深い方にお願いしました。

 

■志望校選定

 

なぜシンガポールのビジネススクールを選んだのか?最大の理由はDiversityです。シンガポールは、様々な文化や民族、言語が混じり合った多様性のある環境で、北米のビジネスクールなどと比べても、Diversityの面で優位性があります。世界有数の金融センターであり、多くのグローバル企業がシンガポールにアジアのヘッドクォーターを置いています。中国、インド、ASEANという、日本企業にとって重要な3市場について、バランスよく学べる点も重要なポイントです。

 

NUSは、大学そのものの知名度も高く、MBAプログラムも各種ランキングでアジア上位の一角を占めています。Facultyや学生の多様性も高く、金融関係に強みがあるのが特徴です。Globalな視点を保ちつつ、アジアについて深く学べる点も大きな魅力と言えるでしょう。また、シンガポールは食べ物も美味しく清潔で安全。英語や中国語が幅広く通じるほか、在留邦人も多く、生活面での不安はありません。

 

なお、私にとっては香港もとても魅力的な場所でしたが、最終的には、インドやASEAN市場との関係も深いシンガポールに優位性があると感じ、シンガポールを選びました。

 

■インタビュー

 

各校とも、スカイプでインタビューを行いました(希望すれば現地で面接を受けることもできます)。インタビュー時間は30分程度。3校とも質問は概ねオーソドックスな内容で、「Introduce yourself」、「Why MBA?」、「Why NUS?」、「Future career」などが問われました。私の場合、会社を休職し、私費で留学するため、「同じ会社に戻るのか?」、「戻った場合、処遇や給料などに何か変化はあるのか?」、「長期的なキャリアゴールは何なのか?」など、キャリア面での質問を多く受けました。

 

また、証券アナリストという職業柄、「日本企業で何か注目すべき動きはあるか?」、「アジア経済のどんな側面に注目しているか?」、「中国経済の見通しは?」などの質問もありました。印象的だった質問は、NUSで最後に聞かれた「明日の朝、有名な企業経営者に会えるとしたら、誰に会いたいか?」でした。

 

■その他サポート資料

 

スコア面での不足を補うため、USCPA(米国公認会計士)のLicense、CMA(日本証券アナリスト協会検定会員)のCertificate、CIIA(国際公認アナリスト)のCertificate、CFP(ファイナンシャルプランナー)のCertificateなどを提出しました。

 

■アプリ提出後

 

特になし。

 

■その他役立つ情報

 

アジアのMBAでは、出願要項にTOEFLのMinimum Requirementが100点と指定されていても、実際には100点未満で合格している事例が散見されます。学校側も、日本人の英語力が低いのは織り込み済み。それを補う何かを持っていれば、合格を勝ち取ることは不可能ではありません。もちろん、まずは英語力を高めて最低スコアを突破するのが大切ですが、未達だった場合でも、諦めずに挑戦してみてください。自分が、学校やクラスメートに提供できる価値は何か、貢献できる価値は何か。自分自身の強みをアピールすれば、道が開けるかもしれません。

 

また、各校の日本人在校生が運営しているサイトは、受験プロセスや、学校生活などの様子を知る上でとても有用です。疑問点などを在校生に問い合わせることもできますし、キャンパスビジットなどの相談にも応じてくれるでしょう。以下は、主なアジアのMBA(INSEADはフランス・シンガポールのダブルキャンパス)の日本人サイトです。

NUS MBA 非公式日本人サイト: http://nusmbajapan.wordpress.com/

NTU MBA 非公式日本人サイト: http://nanyang-mba.jimdo.com/

HKUST 非公式日本人サイト: http://ja-mba-hkust.wikispaces.com/

HKU 非公式日本人サイト: http://hkumba.jimdo.com/

INSEAD 非公式日本人サイト: http://insideinseadjp.blogspot.sg/

 

■受験を振り返って

 

どんな試験にも言えることですが、「コツ」をつかんでスコアが上がる部分と、地道な努力が求められる部分の2つがあります。予備校などを活用すれば、「コツ」の部分を効率的に学ぶことができますが、地道な努力がなければ結果はついてきません。一方で、全て独学で学ぼうとすると、必要以上に多くの時間を費やしてしまう可能性があります。どこに時間やお金をかけ、情熱を注ぐべきか。答えは一人ひとり異なります。「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」。試験の特徴を知り、自分自身の強み・弱みを知った上で、自分なりの戦略を立ててみてください。

 

そして、何よりも大切なのは、「Never Give Up!」の精神。諦めずに努力を重ねれば、必ずどこかで道は開けます。スコアが思い通りに伸びない。勉強が計画通りに進まない。仕事や家庭生活との両立が難しい。多くの人が、合格までに様々な困難に直面します。そんなときこそ、「なぜ今MBAなのか?」、「将来の目標は何なのか?」、自分自身に問いかけて、気持ちを奮い立たせてください。みなさんの挑戦を心から応援しています。

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