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■ 基本情報
【ハンドルネーム】Yoshi
【進学先】NYU Stern
【他の合格校】なし
【途中辞退】Kellogg・Ross・Tepper・Kelley・Cornell・Babson
【WL】なし
【不合格校】なし
【年齢・性別】28歳・男性
【職歴】日系化学メーカー勤務5年(生産計画→営業)
【私費/派遣】私費
【最終学歴】私立大学経済学部
【GPA】3.2
【TOEFL】114 (R 30 L 30 S 27 W 27)
【GMAT】660 (V 31 M 49 IR 6 AWA 4.5)
【海外経験】3-8歳アメリカ在住・大学生時代短期留学(イギリス1ヶ月・アメリカ2ヶ月)ほか
【コメント】
低GMAT、低GPA、私費、Traditional(金融・コンサルティング)でない業界の出身など、多くのハンデを抱えておりましたが、無事に合格をいただくことができました。かなりの特殊ケースですが、ここに小生の経験をまとめましたので、ご参考いただければ幸いです。
受験戦略については、MBA受験後も見据えて、1年目に英語を徹底的に鍛え直してから2年目にMBAを受験する作戦を取りました。英語のベースを十分に固めた事が、キャンパスビジット、面接など様々な場面で大きなアドバンテージになりました。唯一予定外だったのがGMATのスコアが伸びなかったことで、エッセイ、面接での大幅な挽回が必要になりました。
■ なぜ今MBA?
新規事業立ち上げを目指しておりますが、現状のキャリアの延長だけで実現する見通しが見えなかったのが最初にMBAを志望した理由です。(月並みですが)ファイナンス、アカウントなどのハードスキル習得はもちろん、実際に手を動かしながらノーリスクでプロジェクトに関わりビジネスを学べること、集中的にdiversityのある環境でリーダーシップ経験を詰めることが自分によって魅力的でした。
■ スケジュール・費用
・スケジュール
2012年4月~ : TOEFL対策開始・TOEFL 88点(第1回)
英語のベースづくりに専念・各校の説明会にも参加
2013年2月 : ついにTOEFL 110点突破(第10回・提出スコア)
GMAT対策開始
2013年6月 : GMAT 660点(第1回・提出スコア)
Interfaceエッセイプレパレーションコース開始(固定枠)
2013年7月 : Interface MBA Essay Preparation Strategic Seminar受講
2013年8月 : GMAT 620点(第2回)
2013年10月 : Interfaceインタビュートレーニングコース開始
GMAT 580点(第3回)
キャンパスビジット(Kellogg・NYU・Cornell・Ross・Tepper訪問)
2013年11月 : NYU出願 (R2)
2013年12月 : Cornell・Ross・Kellogg・Tepper・Kelley・Babson出願 (以上R2)
Interface個別インタビュートレーニング開始
2014年1月 : GMAT 650点(第4回)
NYU面接(On-Campus)・Babson面接(Skype・NYU合格後辞退)
NYU合格
Kellogg・Ross・Tepper・Kelleyインタビューインビテーション受領(NYU合格後辞退)
Cornell辞退・MBA受験終了
・費用
合計略300万円
(エッセイ&面接対策160万円・GMAT対策60万円・その他キャンパスビジット代など含む)
■ 予備校選び
TOEFL :独学
GMAT :AGOS(△)・Affinity(◎ より個別指導に重点を置いている印象)
エッセイ・面接:Interface(◎)
■ レジュメ
Interface・デバリエ氏の指導の下、最初に対面形式で徹底的にこれまでの人生を棚卸した上で、作成しました。タイミングとしてはエッセイ作成前でした。レジュメについては直前まで仕事面、コミュニティー活動のアップデートがあったため、最後まで微修正を重ねました。入学後に就職活動をする場合、MBA受験時代のレジュメが就職活動やその他の諸活動のベースとなるため、そのような意味でも完成度の高いものを作成されることを強くお勧めします。なお、仕事面ではショボいネタが多く不安でしたが、特段問題はございませんでした。
■ TOEFL
リスニングについては当初から問題がなかった一方、単語力、リーディングが壊滅的でしたので、単語力、リーディング強化を中心に対策しました。特にハイスコアを狙う場合、根本的な英語力向上が必須ですので、スコアアップにどうしても時間が掛かります。その一方で、地力が付くと(+コンディションが万全だと)スコアが急上昇する事もございます。小生は最後にスコアが106点→114点に跳ね上がりましたので、あきらめずに取り組んで下さい。なお、TOEFL対策に限った話ではないですが、肝心なことは同じテキストを何度も回し、隅から隅まで覚える(使う教材を絞る)ことだと思います。
・リーディング
単語力を上げ、文章の読み込みを重ねることで着実にスコアアップを狙えます。文章付きの単語帳を何度も回し、同じ文章を繰り返し読み込むことで、安定したスコアを出せるようになりました。
・リスニング
米国のニュース番組を毎日ノルマで聴いておりました。また、(洋画や米国のコメディー番組を見るなど)気晴らしもなるべく英語で済ませることで英語のシャワーを少しでも多く浴びるようにしておりました。
・スピーキング
某オンライン英会話でスピーキングのQ1、Q2を中心に繰り返し練習することで、回答の仕方(例:結論→理由①→理由①の肉付け→理由②→理由②の肉付け)を頭に叩き込みました。本番で特に気を付けていたこととしては、なるべく「filler(uhなど)」を少なくし、スラスラ話すことでした。スコアが低いときは必ずと言っていいほど「filler」を連発しておりました。一方、文法についてはそこまで神経質になる必要がないと感じます。構文を駆使し、ネイティブスピーカーが間違えない様な文法的なミスを減らせば問題なさそうです。
・ライティング
最後まで苦労しましたが、自分にあったテンプレートをオンライン上で見つけたこと、ひたすら文字を多くしたことで25点を突破しました。間違いないのは、タイピングが遅いと高スコアは望めませんので、不安のある方は十分に練習して下さい。
■ GMAT
最後まで点数が出ず、本当に苦しみました。結果合格できたので良かったですが、(NYUの場合GMATのMiddle 80%のレンジにすら入れなかったので)最後まで不安でした。一つでもマイナス要素が少ない方が受験上有利なのは間違いないので、小生のケースについてはあくまで例外として捉えていただき、(特にトップスクール受験に際しては)700点以上を目指していただければと思います。
高得点が取れなかった原因については、やはりGMATに100%の時間を投資せず、短期決戦で臨まなかったことでないかと考えます。エッセイ対策と並行してのGMAT対策だったため、どうしてもGMATに透過できる時間が限られてしまいました。(特にテスト対策においては)同時並行で作業をすることが苦手だったので、今思うとTOEFLのスコアが100点を突破した2012年10月以降、一度GMAT対策に集中し、2013年春ごとまでに700点越えスコアを達成してからTOEFL、エッセイ対策を同時並行で進める方が良かった気がします。
ちなみにスコアの出なかった小生ですが、GMAT予備校のAffinityはお勧めです。特にCR授業については秀逸でした。論理が得意でない小生にとっても平易に理解でき、授業を受けていて楽しかったのを覚えております。
■ エッセイ
厳しいと評判のデバリエ氏にカウンセリングをお願いしました。結果的には大正解で、完成度の高いエッセイを作成できたことはもちろん、(別途詳述しますが)人間的にも成長する機会をいただけました。ここでは小生が感じたメリットを申し上げます。
⑴ 安心感
⑵ ソフトスキルの構築
まず⑴ですが、小生は固定枠でしたので否応なしに毎週エッセイの宿題を進めることが求められましたが、これが一種のペースメーカーとして働きました。もちろん十分な事前準備、主体的にカウンセリングに関わることは必須ですが、デバリエ氏のカウンセリングに食らいついていけば大丈夫だという安心感がありました。GMATの点数が伸びないなか、この安心感には本当に救われました。ちなみに小生は6月末よりカウンセリングを開始したのですが、12月後半で全7校分のエッセイが終わり、冬休みはGMATと面接対策に専念することができました。次に⑵ですが、デバリエ氏とのディスカッション、アドバイス、雑談を通じて、特にコミュニケーション、リーダーシップについて多くの気づきをいただくことができました(氏の豊富なビジネス経験を伺えたのも本当に勉強になりました)。これらの気づきをエッセイに盛り込めたのはもちろん、面接などの場面でも活きました。デバリエ氏は以前、カウンセリングを通じて面接、MBA生活の準備も兼ねていると仰っておりましたが、カウンセリング期間の6ヶ月間で各ソフトスキルは間違いなく鍛えられました。
ちなみに低GMATを挽回できた理由の一つは、間違いなくデバリエ氏と取り組んだクリエイティブエッセイでした。製作期間1ヶ月、空いた時間を使い作成し、完成したものをキャンパスビジットの際にアドミッションオフィスに直接提出しましたが、Creativityの高いものに仕上げることができました。
最後に、(デバリエ氏に限らず)カウンセリング時間を有効活用するための注意事項も申し上げておきます。
①カウンセリング時間の終盤に翌週までの宿題について十分ディスカッションをする。
②カウンセリング前にアジェンダを整理し、事前に連絡する。
③つまらないイージーミスを最小限にする。
④一度ネタ出しが終わってからもブレインストーミングを続ける。
小生の場合はエッセイでイージーミスを頻発し、貴重なカウンセリング時間をかなり無駄にしてしまいました。皆様がカウンセリングを受ける際には、つまらない間違いで時間を取られないようご注意下さい。また④ですが、カウンセリングの中盤以降、カウンセリング、雑談をきっかけに重要なエピソードを思い出すことがしばしばございました。ある程度ネタ出しが済んだ後も、忘れているネタが他にないか、時折考えるのも大切だと思います。
■ 推薦状
私費受験生の皆様にとっては悩みどころだと思います。当初直属ではない上司2名に頼もうと考えておりましたが、デバリエ氏、受験仲間に相談した結果、直属の上司にMBA受験を正直に打ち明けることにしました。直属の上司から推薦状をいただけるのであれば、やはりそれに越したことはありません。
幸い相談の結果、推薦状を引き受けていただくことで直属の上司よりご了承いただき、会社からも2年間の休職を許可いただくことができました。それまでMBA受験を秘密裏に進めていたのですが、この件で精神的にも楽になり、仕事、受験により集中できるようになりました。
■ 志望校選定
重視したクライテリアは下記の通りです。
・チームワーク(協調性)を重視する校風
・実学(Hands on experience)の機会
・在校生とのフィット感
最後にNYU Stern進学を決めた理由としては、①Summer Start枠での合格(夏から授業がスタートする枠で秋学期と冬学期の授業の負担を軽減できる)、②NYCのopportunity、③かつてNY在住経験があり安心感がある、以上の3点です。
■ インタビュー
Interfaceインタビュートレーニングコースの他、NYUのインタビューインビテーション受領後から面接するまでの1ヶ月、個別インタビュートレーニングを利用しました。低GMATを挽回する為にも気合を入れて対策を行いました。具体的には、ルクエア氏と計8時間(1時間/回)、デバリエ氏とも計2時間トレーニングを行ったほか、某オンライン英会話で個別インタビュートレーニングの復習を毎日実施し、練習量を重ねました。想定問答集については、時間が限られておりましたのでよく聞かれる問題に絞りました。面接通過率は50%以下ですし、最後まで油断せずに対策されることをお勧めします。また、面接対策期間中は英語に入り浸り(気晴らしもアメリカの映画を見るなど)、感覚を研ぎ澄まされることをお勧めします。そうすることで、面接時の雑談、想定外の質問の際にもよどみなく回答し易くなると思います。
面接の様子については下記の通り整理してみました。
【NYU】
1月中旬に面接枠が空いていた為、On-Campusインタビューで勝負を掛ける。当日は冬休み期間中でキャンパス内はひっそりとしていた。10分前にアドミッションオフィスで受付を済ませると、記念のTシャツを渡されてテンションが上がる。面接はアドミッションと1対1、35分程度。典型的な質問は少なめでFuture Goal系の質問に偏り気味だったが、想定外の質問はほとんどなし。面接の最後で面接内で触れられなかった点についてアピールする時間もいただくことができた。初めての面接でいまいち感触がわからなかったが、大きなミスなく終わりほっとする。
【Babson】
Skypeでのインタビュー。当日の面接官は1年生の方、50分程度。一部想定外の質問もあったが、面接を通じて会話を弾ませることができた。最後時間切れで用意した質問を全て聞けなかったが、終わった直後は手応えあり。(通信が悪かったせいか一部質問が聞き取りづらかったので、出来る限りSkypeでのインタビューは避けた方がいいと感じました。)
なお、面接の最後に「Any questions?」と聞かれますので、学校ごとに良い質問を複数用意して面接に望んで下さい(事前準備のおかげでNYU面接時には「Good question!」とお褒めの言葉をいただくことができました)。また、志望度の高い学校のインタビューを最初に行わないよう、スケジュールを調整されることもお勧めします。面接慣れしていなかったこともあり、NYUの面接では少し緊張してしまいました。
■ その他提出書類
大学の成績証明書を用意しました。
■ アプリ提出後
上述の面接対策に集中しておりました。
■ その他役立つ情報
・ネットワーキング
周りにMBA在校生、卒業生がいなかったため、在校生、卒業生とのコンタクトに力を入れました。1年目に各校のMBA説明会に参加した際、あまり自分が聞きたい質問を伺うことができなかったので、2年目は違うアプローチを取りました。MBA説明会ではあまり長居せず(アドミッションの方に挨拶する程度)、在校生に直接取材を申し込み、Skypeで30-60分程度お話を伺う方法を取りました。日本人在校生に限らず、様々な国籍の方々にインタビューを重ねたことで、各校のカリキュラム、強み、雰囲気、求める人物像が把握できただけでなく、自分とWhy MBAが重なる方が実際に在学中にどのような活動をされているかを伺う貴重な機会になりました。今思うと、仕事での営業スキルをこのような場面でフル活用していた様に思います。
・キャンパスビジット
キャンパスビジットについては素直に行ってよかったです。各校の雰囲気を体感できたこと、実際の授業を聴講できたこと、在校生にお話を伺えたこと、全て貴重な経験でした。実際にビジットしたことで志望順位が上がった学校もございましたので、お時間があれば是非行かれてはいかがでしょうか。なお、小生はアプライ前に各校にビジットしましたが、エッセイの志望動機により深みを出すことができたこと、モチベーションが上がったことを踏まえると、最適なタイミングだったと感じております。
・余談
デバリエ氏からはMBA受験以外にも様々なアドバイスをいただきましたが、そのなかでも特に有益だったのはコミュニティー活動への参加でした。特にデバリエ氏の薦めでToastmastersとランニングを始めたことで、MBA受験生活中に「Get out of the comfort zone」な経験を積むことができました。デバリエ氏とのカウンセリングを通じ、新しいことへのチャレンジ、コミュニティーへの貢献に対して積極的になり、自分の引き出しを増やすことができました。MBA受験時のみならず、MBA合格後も様々な場面でこの経験は役立っていると感じます。
■ 受験を振り返って
大変だったMBA受験生活でしたが、受験を経験しなかったら得られないであろう人間としての成長を得ることが出来ました。おかげ様で今夏よりMBA留学生活が始まりますが、MBA留学が始まるこれからが本番であることを肝に入れ、引き続き精進を重ねて参りたいと思います。
一つ最後に申し上げたいのは、事前に立てた受験戦略の通りに進まない場合がよくあることです。小生の場合はGMATの点数が最後まで上がらず苦労しましたが、他の合格者の皆様も、受験でうまくいかなかったこと、ウィークポイントを抱えられている方が多い印象です。そのため、受験戦略通りにいかないことがあったとしても、柔軟に戦略を組み替えていただければと思います。実は小生の場合、(GMATで苦戦する予感があったため)GMATで苦戦したときのバックアッププラン、「Plan B」(上述の通りエッセイと面接で大挽回する作戦)を描いておりました。その時は、まさか本当に「Plan B」で突撃することになるとは思いもしませんでしたが、最悪の場合を想定したバックアッププランを事前に想定していたこともあり、すぐに現状を受け入れ、受験戦略を修正することが出来ました。
最後に、もし何か疑問点、お役に立てることがございましたら、お問い合わせ経由でお気軽にご連絡いただければ幸いです。小生も受験期間中、多くの先輩方よりアドバイス、叱咤激励をいただきましたので、せめて受験生の皆様に少しでもお返しできればと考えております。
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様の成功を心よりお祈りしております。