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■ 基本情報
【ハンドルネーム】 KJ
【進学先】INSEAD (15D)
【年齢・性別】30・男
【職歴】銀行7年
【私費/派遣】私費
【最終学歴】慶應義塾大学法学部
【GPA】2.99
【TOEFL】107 (R29 L28 S24 W26)
【GMAT】700 (Q50 V33)
【海外経験】中国(香港)2年
■ 全体感
感想としては、なかなか思い通りにいかないものだな、ということ。予想していた3倍くらい大変だった気がします。前に進めているかどうか分からない時の、モヤモヤ感は並大抵ではありませんでした。最後は運が味方したと思っています。
■ Why MBA?
法人営業(国内)3年⇒拠点管理・バックオフィス(香港)2年⇒アドバイザリー(国内)2年
というローテーションの中で社内外の経営者に会っているうちに「経営側に行きたい」「もっと海外で仕事したい」という願望をおさえきれず、銀行を飛び出し私費留学することにしました。
将来は、事業を通じて、国内外の面白いコンテンツ(特に文字媒体)を もっと簡単に相互に利用できるような仕組を作りたいと考えています。米英以外のメディアからの日本への情報の入りがあまりに少ないという問題意識より。
■ スケジュール・費用
2011年7月 香港にて、初TOEFL87(以下T)
2012年4月 T100 帰国、業務が忙しく、一時勉強を中断
2012年12-1月 E4TG
2013年2-3月 Affiance
2013年4-6月 Y.E.S.
2013年7月 エッセイカウンセリングスタート
2013年8月 初GMAT650(以下G) 12月ラストまでに毎月、計5回受験
2013年9-12月 TOEFL, GMAT, Essayの三正面作戦 1st出願できず
2014年12月 T106、G700
2014年1月 2nd出願 T107追加提出 面接練習スタート
2014年2‐3月 インタビュー等 INSEAD出願
費用:250万円位
■ 予備校選び
E4TG Speakingの勉強の仕方が分かり、S23を取れるように。
Affiance 土日しか通えない状況を勘案し、申込。ピアプレッシャーが良い感じでした。代表T氏、受験仲間との出会いは最高の財産と思います。
Y.E.S. これまで学んできた文法に穴があることを自覚。2ヶ月通ってSCが改善。
Andy氏 TOEFL勉強会(8h・一回完結)。118点を取得したAndy氏が個人で開いているもの。同氏のストイックな姿勢に、ちょっとした感動を覚えました。
■ レジュメ・Essay
7月から過去の人生経験の「棚卸」を開始。英国在住の個人のカウンセラーの方にお願いしました。過去の経験をひたすらExcelに打ち込むところからスタート(膨大な量となりました)。そこから、自分の本当に好きなことを見つけ出すというプロセスでした。
■ TOEFL
一時期アポイントを入れまくっていましたが、途中から対策が不十分なまま受け続けることをやめました。Lは米国式の発音パターンを覚え、公式問題集(読み上げてる人が多分本番と同じ)のCDを何度も聴いてから点数が28-30に収まるようになりました。Wは対策(回答例の暗記)をすれば伸びる感触はあったものの、時間を割けず26止まりになった点が残念でした。
■ GMAT
試験前に休暇を取ってひたすら問題を解くことができた5回目にベストスコア獲得。MathにせよVerbalにせよ、頭の中が英語に切り替わっていると、文字を見たときのレスポンスがかなり改善するような気がします。
■ インタビュー
上述の英国在住のカウンセラーに鍛えてもらいました。Skypeベースは初め抵抗感がありましたが、移動時間が省ける、夜中も話せるなど、私としては良いことずくめでした。
■ 推薦状
上司にお願いできなかったので、初任店の先輩と、香港オフィスの同僚に提出してもらいました。ここは情報のコントロール等、お堅い日系企業に勤める私費生ならではの余計な1ステップがあったように思います。ただ、振り返って見れば、受験前に心配していたほど深刻な問題ではありませんでした。同じ理由で困っている方がいらっしゃったら、ぜひご相談ください。
■ 志望校選定
当初は米国東海岸の「アントレに強い」「理論と実践を重んじる」「マーケティングに強い」学校群を第一目標に掲げていました。しかし後に、欧州の学校の国際性の豊かさを知ってから、そちらに相当魅力を感じるようになりました。前者の学校で学ぶハードスキルを活かして経営者になることは確かに短期的な目標でしたが、後者は超長期的な、人生全体で見た場合に目指したい方向や理念と合致していたためです。休暇が取れず、出願前のビジットはできませんでした。
■ その他提出書類
Essay作成以外に、証明書類を準備したり、ファイルを指定のフォーマットに変換したり、オンラインのアプリケーション上で時々現れる(上限100word位の)空欄を埋めたりするのに予想外に時間がかかります。私の場合、締切りに対して若干は余裕を持って用意したつもりでしたが、いつも結局ぎりぎりになってしまいました。
■ アプリ提出後
アプリ提出でやっと五合目、ぐらいに思っておいたほうが、精神衛生上良いのかもしれません。出願スコアが圧倒的なら別ですが…。
なお、地味なところですが、受かった場合のデポジットの振込期限などを予め確認しておいたほうがよいと思います。なるべく払わない出願パターンを見つけられるかもしれませんし、払う場合も心の準備ができると思うためです。
■ その他役立つ情報
根拠はありませんが、特に米国の学校はGPAも気にしたほうが良いように思います。もちろん、それで出願先を変えるという話ではなくて、どのようにリカバーするかを考えるという観点からです。日本の大学の特殊な事情を汲んでくれるだろうという発想は、私は持てませんでした。
もう一点、もし出願までかなり時間的余裕があるのであれば、キャリアに多様性を持たせる意味で、海外で何か本業外の活動をすると良いのではないかと思います。私は合格後にたまたま、国際ボランティアなるものに参加したのですが、これを受験前に経験していたら、色々語れることもあったろう、と思いました。
■ 受験を振り返って
2013年1月から本格的に取り組み、2014年春には終わるだろうと甘く見ていた受験プロセスが全て完了したのは2014年8月中旬でした。最終進学先のアラムナイ面接を無事終えて、ある程度の手ごたえがあった中WL通知が来たときは、コケそうになりました。それでも懲りずに、起業関連の色々な活動、英語Speakingクラスへの参加、第三外国語の習得、追加Letter提出、Singapore Campus訪問、GMAT再受験準備(結果的に受けずに済みました)等に取り組んだのが功を奏したのか分かりませんが、最終的にWL繰上げ通知をもらいました。思い通りいかなかった部分も含めて、「不確実性に耐えながら、とにかく手を抜かずやりぬくこと」を学んだ受験プロセスは本当に貴重な経験でした。