[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
■ 基本情報
【ハンドルネーム】MH
【進学先】Darden School of Business
【他の合格校】IESE, Olin
【途中辞退】なし
【WL】Kellogg (WL後、辞退)、Tuck(WL後、不合格)
【不合格校】HBS(インタビュー有)、Wharton(インタビュー&グループディスカッション有)
【年齢・性別】29歳・男性
【職歴】金融6年(法人営業3年、買収ファイナンス@ロンドン2年、人事1年)
【私費/派遣】派遣
【最終学歴】慶應大学経済学部
【GPA】3.6
【TOEFL】109(R28、L29、S23、W29)
【GMAT】740 (V 37 M 51 IR 6 AWA 4.5)
【海外経験】学部時代1年米東海岸に留学経験、仕事でロンドンに2年駐在経験あり
【コメント】MBA受験に関して、万人に通ずる方程式はございませんが、小職の体験記をご自身に置かれた状況と照らし合わせて、参考に出来る部分は是非して欲しいと思います。
■ なぜ今MBA?
1、一番最初の切欠は、学部時代の米留学経験です。現地で一年間、勉強、スポーツ、パーティー(笑)にみっちり浸った生活を経て、月並みな言葉ですが、自分自身得られるものも大きかったと思えたことから、会社から離れて自分自身をストレッチし、鍛え上げる機会があると良いなあという思いを抱いておりました。先輩等でもMBAに限らず留学した先輩がたくさんいらっしゃり、学部時代から漠然とMBAは視野にいれておりました。
2、ロンドン勤務にて、16か国の人材が集まる多国籍チームで本場のマーケットで切磋琢磨するプロの外国人同僚見て、将来的に彼らをマネージし、海外のビジネスを大きくするためには、自分自身のハードスキル・ソフトスキルを圧倒的に高める必要があると感じました。また、その当時、自分が尊敬していた上司がMBAを持っており、職務経験もさることながら、ビジネススクールで得たスキル・リーダーシップがその方の対外国人同僚のマネージメントに活きているのではないかと考えたのも大きな理由です。
■ スケジュール・費用
・スケジュール
2012年7月:何の気なしにTOEFL受験、91点。
2013年1月:社費選考合格。TOEFL学習開始@ロンドン。
2013年3月:最初のTOEFL試験99点、この頃、日本への帰国が決まり、帰国準備でばたつき、勉強時間が減少。。。
2013年4月上旬:LBS、IESEにキャンパスビジット。
2013年4月下旬:日本帰国、TOEFL案の定97点に下落。
2013年5月:日本での生活も軌道にのり、GWあたりから勉強量を増やす、TOEFL107点獲得、GMAT勉強開始、濱口塾通学開始。
2013年6月:TOEFL5:GMAT5くらいで勉強を続けTOEFL109点獲得(最終提出スコア)、GMAT勉強本格化。
2013年7月:GMAT 690点(1回目)。ある程度目途がついたことから、1st Round出願をめざし、エッセー取組開始。
2013年8月:GMAT700点(2回目)、エッセー引き続き取り組むも苦戦。加えて、7月に異動となり、時間拘束が増え、少しペースを崩す。
2013年9月:エッセー執筆並びに推薦状準備にてこずり、1stでの出願を断念、TOEFLもちょぼちょぼ受けるも改善なし。
2013年11月:エッセー執筆。米・東海岸5校(Tuck、HBS、Wharton、Darden、Kellogg)にキャンパスビジット実施。TuckについてはOnsite Interview実施。ビジット中にOlin出願。帰国後にGMAT勉強再開。
2013年12月:GMAT740点(3回目、最終提出スコア)、推薦状も目途がつき、エッセーラストスパート。
2014年1月:6校に出願。Olin面接実施し、合格受領。
2014年2月:随時面接実施。
2014年3月:IESE、Dardenから合格受領、Kellogg、TuckのWait対策実施。
2014年6月:自分の中で期限設定したときまで結論でず、Darden進学を決意。
・費用
予備校(GMAT、エッセー、インタビュー対策)費用 計110万円程度
TOEFL/GMATのテスト費用 計40万円程度
ビジット費用 計15万円程度→マイルで行ったため、飛行機代含まず
出願費用 計10万円程度
■ 予備校選び
TOEFL:
Reading/Listening→独学
Writing→Web TOEFLを利用しました。ストラテジー、基礎的ライティング力の向上、フィードバック含め、安価で質の高いサービスを提供してくれるのでお勧めです。
Speaking→E4TGを利用しました。2012年10月のETSの方針変更以降(詳細下記)、以前ほどの効果は無いとは思いますが、10点台の人が20点台前半をとるには良いかと思います。
GMAT:
濱口塾を利用しました。問題集は質・量ともに高く、濱口塾問題集9割、OG1割程度の勉強量でした。また、ソフトファイルベースで問題解説を入手し、分からないところがあれば、いつでもSkypeで対応してもらえるため、非常にフレキシブルに進めることが出来ました。
エッセイ、インタビュー:
濱口塾を利用しました。エッセー作りに際して、最初のブレインストーミングについては、英語で行って中途半端になるよりも、日本語で徹底的に行いたいという思いがあり、日本人カウンセラーを志向しました。また、日本人カウンセラーの弱点となりやすい英語面や、西洋的な抽象的な考え方についても、濱口塾で提携しているMatthew Aldridge氏との連携により、解消されると考えたため、最終的に濱口塾と致しました。
カウンセラー選定にあたっては、エッセー作成のプロセス、①ブレインストーミング、②Essayの骨子作成、(③本文作成(日本語))、④本文作成(英語)、⑤フィードバック、⑥修正、それぞれのPhaseにてどのようなサービスを受けることが出来るのか具体的にヒアリングを行うと良いと思います。
■ レジュメ
4月にIESEにキャンパスビジットした際に「Resume送って」とサラッと言われ(笑)、他の人のものを参考に慌てて作ったのが最初です。それをもとに、カウンセラーとの話合いや他の社内留学候補生と話をしながら、Brush Upしていきました。また、面接練習を行っている際も、”Walk Through Your Resume”の質問でカウンセラーの反応が良かったら、その要素も極力盛り込む等々、アプリケーション提出前日まで添削をしておりました。
■ TOEFL
(全体感)
計12回受験、7回目で最高点109点。その後もダラダラ受けましたが、やはり集中してやらないと点数は上がらないことを実感しました。
英語の基礎的な能力が求められるテストで、付け焼刃的なテスト対策が点数に占める割合が非常に低いです。(感覚的に、基礎能力8:テクニック2、9:1くらいなイメージ)故に、所謂、「英語力」を付けるために、正しい勉強法で根気よく続ける必要があります。半年以上の長期戦になる必要も覚悟しなければなりません。
自分の場合は社内選考合格直後の1月下旬~5月中旬までは一日平均6時間程度(含む通勤時間中のリスニング)勉強をしておりました。その後は、テスト前の3日程度、問題形式の復習やテンプレートの復習等を目的に勉強をしておりました。
全体的なスコアアップのためにはまずはListeningを挙げる必要があります。(SpeakingやWritingにも絡んでくるため)。
GMAT対策を考えると、次に伸ばすべきはReading。Readingで安定的に27点以上取れるようにならないと、GMATを勉強する意味はほぼ、ゼロと言っても過言ではありません。
Readingを中心とし、どの科目にも単語力は必要となります。『TOEFLテスト英単語3800 4訂版』をLevel4の半分程度までは最終的には習熟しました。
Web TOEFLの葛山氏が書いているBlogに有効な勉強法が載っており、自分も大いに参考にしました。http://www.etestprep.com/blog/
SpeakingとWritingに関しては、得点のジャンプがあるので点数の構造についてはよく理解した方が良いと思います。小項目の1ポイントのアップが2点以上の点数アップに響きます。http://www.etestprep.com/blog/wp-content/uploads/2013/04/Converting_Rubric.pdf
(例)Speakingの場合、21点はなく20→22、Writingの場合は26点はなく、25→27
※変更があるとの情報もあるので、最新情報にはご留意ください。
会場はメジャーな茅場町に加え、小職は武蔵小杉を多用しておりました。家からのアクセスが良いのと、仕切りが高く非常に集中しやすい環境であったと思います。(最高点も武蔵小杉を取りました)
(Reading)(最高30点)
独学で行い、下記3つの教材を使用。
①The Official Guide to the TOEFL iBT with CD-ROM, Third Edition
②Barron's TOEFL iBT with CD-ROM and 2 Audio CDs
③Official TOEFL iBT Tests with Audio (Educational Testing Service)
やはり、ETSから出している①と③の質は非常に高かったですが、あまり早期にやりすぎると、終盤で仕上げをしたい際に問題慣れするという恐れがあるため、やるタイミングについては留意が必要です。
18分で大問一つ解き、一問一問にかかった時間を計り、自分の中で得意な問題と不得意な問題を洗い出すように努めました。僕の場合は、大学受験の経験がなく、所謂、国語的な「読解力」に弱みあり、大問一つを制限時間にて終えた後、答え合わせをする前に、時間無制限で一つ一つの回答を自分の言葉で説明出来るくらい、徹底的に思考プロセスを理解するように心がけました。TOEFLは本文はそこまで難しくないものの、問題に癖があるため、この試みは有効であったと感じています。
速読の力も身につけるべく、解き終わった大問については、1分程度で読む努力を行っていました。
ロンドン勤務時より、FTを定期購読しており、毎日通勤時読んでおりました。
(Listening)最高30点
こちらも独学で下記教材はReadingと同様。
こちらについても、所謂国語的な「読解力」が求められるため、テストと同様な形で問題を解いた後に、一つ一つの回答に根拠が完全に持てるようにするまで、本文を聞きなおし、最終的に回答をチェックするという形をとりました。
リスニング力を高めるために、本文のシャドーイングも徹底しました。ICレコーダーにて自分のシャドーイングした声を録音をした上で、本文の95%を再現出来るレベルまで繰り返しました。
会社の通勤時に”A Moment of Science”等を聞き、シャドーイングに務めました。変人かと思われるかもしれませんが、歩いている時はiPhone片手にぶつぶつと歩きながらシャドーイングをやっておりました。毎日地道な反復以外では点数を上げるのは難しい印象です。
シャドーイングにあたっては”SpeedUp Player Pro”というiTuneアプリが非常に有効でした。倍速についてもx0.05単位で設定でき、ボタン1つで3~7秒戻る等が出来る、podcastのリピートも可能等々、相当お世話になりました。極めて安価ですし、iPhoneユーザーはすぐにダウンロードすることをお勧めします。
リスニングの基礎的能力向上に際しては、この本に非常に有益な情報が載っております。
究極の英語学習法K/H System (入門編) [単行本]
(Speaking)最高23点
予備校(E4TG)と独学を併用。
(1)予備校
2か月(5月&6月)程、通った上で、入手した教材にて繰り返し勉強致しました。
①全体的な感想:純ドメでもいかに効率的に23点を取るかという学習法。ある程度までは行くと思うが、それ以上を狙う場合はこのStrategyに従っていると限界がある印象。②Intergrated:教材も素晴らしく、付加価値は高い、③Independent:全く黙りこむことはなくなるが、だからと言って、良い点数が出るわけではない。特に、ETSの12年10月の方針変更以降、その傾向が顕著で制限以内でしっかりと内容を話したにも関わらずIndependentでPoorが出たこともあります。逆に、しっかりと喋れなくても、自分の英語で少し物足りない内容でも23点が出たこともあることから、これだけが全てではないのではないかと思います。
ETSの方針変更に関する詳細:
http://www.etestprep.com/blog/?p=7333
(一部抜粋)
Do not memorize responses before the test, especially ones that you get from the Internet, or from test preparation instructors who say this is a good idea. It is not a good idea and it will lower your score. Raters will know it is a memorized response because the rhythm, intonation, and even the content of the response will be very different from a spontaneous response. They are easy to identify.
上記の様に、あり得ない低い点数が出た際は、リスコアすることを強く勧めます。僕も109点が出た際は、18→23まで上昇致しました。
(2)独学
教材は"Developing Skills for the TOEFL iBT 2nd – Speaking"を使用しました。
テストの形式に則って、問題集を解き、回答をICレコーダーにお録音。自分の英語の癖を理解したうえで、回答の英語に近づけるべく、何度も練習という形を解きました。幅広い問題に触れるよりも、少ない問題数でもその問題を完璧に答えられるように意識致しました。
上記の教材はETSの形式に近く、オススメです。
(Writing)
Web TOEFLを履修しました。
Web TOEFLはWritingにあたってのStrategyと基礎的実力アップ両面で非常に有効です。Strategyについては学習法に従ってやれば比較的容易に習得出来るものかと思います。
基礎的実力アップに関しては、①Writingで使える良質な文章のインプット、②Outputに対する良質なFeedback、両面が必要かと思いますが、これもWeb TOEFLで達成できるかと思います。具体的には、①のインプットについては、TOEFLのWritingに使える文章を100個程度Web TOEFLで掲載しており、これを暗唱することによりやっていきました。②については、本番に近い形式で文章を作成の上、講師からFeedbackをもらいました。いずれもReasonableなものでした。
Independentについては当初ネタ出しに苦労しておりましたが、Speakingで活用したE4TGのネタをうまく使いまわして以降、困ることはなくなりました。
Integratedについては、特段練習はせず、テンプレートを暗記したのみでした。TOEFLを受ける前には必ず思い出す様にしておりました。
テスト中意識していたことは、文章からの転記は極力減らし、Listeningの内容を厚く取り込むようにしました。また、文章からの転記の際もなるべくParaphraseをすることを意識しました。
Paraphraseは非常に有効なテクニックですので、是非とも練習することを薦めます。
■ GMAT
(全体感)
GMATはTOEFLに比して、「一定のレベルを超える読解力」があれば、特にSCを中心にテクニックが占める割合が大きいです。ただし、「一定のレベルを超える読解力」というのが肝で、具体的にはTOEFL Readingで27点程度をコンスタントに出せるレベルが必要になります。そのレベルが無いとGMATの膨大な英文を読むことすら出来ないので、テクニックを発揮しようが無いという形です。http://www.affiance.jp/gmat/mistake
予備校のAffianceでは(小職は結局通いませんでしたが、、、)「読解力=単語力×読解スピード」それを鍛えるべく、単語力=旺文社TOEFL3800の学習、読解スピード=Penguin Bookの多読を薦めています。後者については、どこまでやる必要があるかという感覚ですが、この考え方については大きく共感しております。
テクニックを身につけるには予備校に通うのが効率的です。小職は濱口塾に通いましたが、GMATについては非常に有効であったと思います。具体的には、
-体系だった知識習得が可能
濱口塾のGMATの授業構成は「単元別問題授業」と「実践問題授業」に分かれておりますが、「単元別問題授業」にてGMATに関する体系だった知識を習得することが可能。
-質・量に優れる問題集
問題集が質・量共に圧倒的に優れており、Official GuideやGMAT Prepにもほとんど手をつける必要がなかった程です。
-明瞭な解説
問題集と共に解説と音声ファイルが付属されておりますが、この解説を繰り返し聞くことにより正しい思考プロセスを身につけることが可能。テクニックの太宗はこの正しい思考プロセスを身につけることであり、これを身に付けた後に問題集を解くと飛躍的に実力がアップします。
-Flexibleな授業体系
問題集や解説の音声ファイルは全てソフトファイルとなっており、いつでもどこでも学習を行うことが可能。忙しいなか受験準備をしなければいけない中で、個人的には非常にやりやすかったです。但し、デメリットとして、自分で行程管理をしなければならないことや、強制力が働きにくい環境の中で自分を律して勉強をする必要があります。
勉強時間は、
1回目(7月):5月下旬~7月下旬→1日6時間
2回目(8月):8月中旬~下旬→1日6時間
3回目(12月):12月上旬~下旬→1日3時間
といった形。1回目のテストの前の学習で全体観を身に付けた後は、テスト前の積み込み勉強といった具合。上述の通り、テクニックが占める割合が高いので、短期集中で解くことをお勧めします。
TOEFLとの併用は個人的には難しいという感覚です。TOEFL(=R、L、S、W、総合的な英語能力)、GMAT(=読解力をベースにしたテクニック重視)とそれぞれ求められる英語力が異なることが理由です。
スピードも非常に重要です。SC=1分15秒、CR=2分15秒を常に意識し問題を解きました。普段からスピードを意識しながら解くことによって、本番では余裕を持ちつつ、望めたと思っております。
(Verbal)最高37点
SC
GMATの中で一番テクニックの占める割合が多いテストです。一番時間を割いて勉強しました。正しい思考プロセスで解くことが重要で「なぜその回答を選んだのか」を常にロジカルに説明出来るように努めました。
CR
ある程度のパターンを身に付けた後は、「読解力」が肝になると思うので、これを鍛えるのがスコアアップの一番の近道です。日本語だったらほとんど間違えないのではないかと思いますので。
RC
RCも前述の読解力がキーになります。問題を解いた後、一つ一つの文章の全体における位置づけを理解する様に努めました。それにより、国語的な読解力が高まったと感じました。
(Math)最高51点
日本人受験生の中には、Mathを軽視する方もいると伺いますが、個人的には非常に重要だと思います。Mathの1点もVerbalの1点も一緒ですので、効率から考えてMathに注力しない手はないと思います。もし、満点を取れればボーナスで10点~20点くらい上がると思うので、満点を狙っても良いかとは思います。
Mathも読解力が無いと、問題が読めないので、いくら数学能力があっても無駄です。読解力を身につけることを薦めます。
マスアカをやった後、ひたすら濱口塾の問題集を本番と同じスピードもしくは本番より短い制限時間で繰り返し解くように致しました。本番では時間が余るほどの余裕がありました。
また、問題を繰り返す中で、自分は不等式と文章題が弱点という傾向が見えてきたので、これらについては時間をかけて解くように心がけました。如何にミスを潰しこむかがポイントになると思うので、間違った問題の傾向については常に把握し、都度対策を立てることを薦めます。
(AWA)最高5点
フォーマットを暗記したのみでほとんど対策はしておりません。TOEFLのWである程度の点数が取れれば、対策をする必要は無いと思います。
(IR)最高7点
こちらも最初のテストの前にOGを少しやったのみで対策はしておりません。IRを解くのに必要な能力はVerbalやMathの学習で培われていることと、どこまでAdmissionが重視しているのか分からなかったため、IRに特化した対策は行いませんでした。
■ エッセイ
濱口塾をカウンセラーとし、準備を致しました。かなり厳しいフィードバックをもらい、9月からは1日3-4時間程度の時間を費やしておりました。
自分の中で渾身の力をこめて作ったエッセーを「つまらない」一言で一蹴されることもありましたが、それを繰り返し打ち返していくことにより、最終的に納得いくものが出来たと考えております。
僕はあまりやりませんでしたが、特にWhy this school?等の設問に関してはもっと在校生に見てもらっても良かったかもしれません。この点については、少し後悔しております。
TOEFLやGMATとは異なり、自分がImproveしているのか分からない点で非常につらい部分ではありますが、このプロセスを楽しむ方法として、ただ単にエッセーを書くということでなく、「なんでMBAに行きたいのか?」、「MBAに行って何を成し遂げたいのか?」「自分のロングタームゴールは何か」等々、普段ではなかなか考えないことをゼロベースで考え直すいい機会という気持ちでポジティブに取り組むのが良いと思います。
色んな人の目を通すことが重要かと思います。キャンパスビジット等でコネクションを作り、若干ずうずうしいと思いつつもメールを送ってみてもらうのもありかと思います。MBA留学してる方は皆同じプロセスを経てきているので、大抵は快くサポート頂けると思いますし、僕も喜んでサポート致します。
■ 推薦状
13年7月に新しい部署に異動したため、一緒に勤務した経験が少なかったため、ロンドン勤務時代の上司(日本人)、東京勤務時代の上司に基本的にはお願い致しました。どの方もオフィスが異なっていたため、コミュニケーションが取るのが容易ではなく早め早めに進めていきました。HBSについては、ロンドン時代の外国人上司と自分が大学時代から取り組んでいる日本ラクロス協会の理事の方にお願い致しました。他の社費Applicantとの差別化という意味でも非常に効果的であったと思いますし、面接に呼ばれた大きな要因かと思っております。
■ 志望校選定
・Case Study
社費派遣が決まり、学校のリサーチをしている際、Case Studyという学習法に非常に興味を持ちました。学部時代の留学の際は、学年が若く、英語力の問題もあり、ほとんどレクチャーの授業ばかり取っておりましたが、次に留学する際は、是非外人と対等にディスカッション出来るだけの知識、英語力をつけていきたいなという思いが漠然とありました。そんな中、会社にて実務経験を経て、「Outputする過程で得られる知識は自分の血肉となって身に着くこと」を実感し、MBA留学に際しても、教授の話を聞くだけでなく、学んだ理論・フレームワークに基づき、自分自身の立場・意見をOutputする経験を数多く持つことにより、自分自身の大きな飛躍につながるのではないかと思いました。デメリットとしては、準備がハードなため、生活内でアカデミックの占める割合が高くなる(≒リクルーティングに費やす時間が少なくなる)ことや、結局何を学んだか分からない、等考えられるかと思いますが、社費選考故、リクルーティングについて考える必要はないことや、学びについても優秀な教授の下、同じクラスメートと1年近く同じ空間を共有することにより、その質は間違いなく高まるのではないかと考えました。
・授業に集中出来る環境・文化
前述にもある通り、授業内での学びというものを非常に重視しておりましたので、生徒が授業やその前の準備にしっかりとコミットする文化・環境がある方が良いと思いました。当初は、どの学校も当たり前のように兼ね備えているだろうと思っておりましたが、某有名校に訪問した際、150人程度の大教室でのレクチャーを見学しましたが、生徒は授業に遅れてくるは、PC開いてネットサーフィンしてるやら、意見は出るもそこまで内容が深いものでなかったりやら、という現場を目撃し、当たり前のようにあるものではないことを実感しました。学校によっては、「遅刻したら授業出席禁止」「PC、モバイル禁止」等、Disciplineの利いた制度を有しているところもありますし、何より授業を見学した際に如実に現れると思いますので、是非、キャンパスビジットをすることをお勧めします。
・General Management Focus
Financeについては、実務を通じてある程度経験を積んだため、ビジネスマンとしてもう一段レベルをあげるためには、Financeの意思決定の上位にあるManagement、Strategyについて更に知識を深めたいという思いを強くもっておりました。
・Tight Knitなコミュニティー
ネットワークについては、「広さ」よりも「深さ」を重視したいと考えていたので、少人数でも人と人とのUnityが強いCultureのある学校に行きたいという思いがありました。加えて、ハード面でも、皆が近隣に住居を構え、授業後の接点も多い、郊外にキャンパスを有する学校の方が良いなと思っておりました。
・治安
家族(妻+子供2人)も一緒でしたので、治安の良さは絶対条件でした。
ランキング等も意識して受験したため、全ての受験校が上記に該当するわけではありませんが、最終的に全て兼ね備えたDardenに進学が決まり、非常にハッピーです。
■ インタビュー
濱口塾とセットになっているMatthew Aldridgeにお願いしました。Strategyとしては、回答を一つ一つ暗記する形式ではなく、自分の強み、弱みを理解した上で、そこにうまくつなげていくというもの。非常にポジティブに盛り上げてくれるので、毎回楽しくレッスンを受けることが出来ました。
又、2nd オピニオンとしてVinceにもお願いしました。Matthewとは違い、対面で緊張感がある中での練習は効果的だったと思っております。
今、少し後悔している点があるとすれば、話している内容以外の部分ももう少しトレーニングすれば良かったと思っております。今、サマースクールでコミュニケーションの授業をとっておりますが、プレゼンに際しての姿勢、表情、声のトーン、目線等々、徹底的にトレーニングされます。このような目線を面接のとき、もって持っていればというのは少し悔やまれます。自分自身のビデオで撮影して、Reflectionするという過程は非常に重要だと思います。
■ 受験を振り返って
辛いという人も多かったとは思いますが、渡米しプログラムが開始した今から振り返ると、MBA受験でやってきたものは留学生活に全て必要なもので、是非ポジティブにとらえて日々精進して頂きたいと思います。例えば、Case一つ読むにしても、GMATやTOEFLで覚えた単語や読解力が必要となりますし、初めて会った外国人とバーネットワーキングするにしても、これまでのキャリア、MBAで学びたいことなどを簡潔に話をするにあたり、エッセー執筆やインタビュー対策でやってきたことが活きてきます。辛いことは100も承知ですが、そんなときは少しStep Backして自分がどんな留学生活を送りたいか大局的な視点で見るとまた、モチベーションも湧いてくるのでないでしょうか。
最後にこの受験体験記を執筆するに至った動機を記しますと、私自身もMBA受験に際して数多くの方にお世話になったからです。受験生は皆言いますが、在校生やアルムナイの方は、初めて会った方でも本当に良くして頂けます。私の場合ですと、初めてお会いした方から御馳走になっただけでなく、ご自宅まで上がらせて頂き、お話を伺ったりも致しました。このような形で受けたご恩は、同じ志を持つ受験生の皆様に返していきたいと思っておりますので、興味ある点ごや個人的に質問等がございましたら、遠慮なくご連絡下さい。
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様の成功を心よりお祈りしております。