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■ 基本情報
【ハンドルネーム】no24oka
【進学先】Cambridge
【他の合格校】IE, ESADE, ESSEC
【途中辞退】なし
【WL】なし
【不合格校】IMD(インタビュー無), CMU Tepper(インタビュー無)
【年齢・性別】 34歳、男
【職歴】IT10年 (SE)
【私費/派遣】派遣
【最終学歴】早稲田大学大学院
【GPA】3.6(学部) 4.0(大学院)
【IELTS】 7.0 ( L7.5 R7.0 W 6.0 S7.0)
【GMAT】640 (V31 Q48 IR5 AWA4.0)
【海外経験】 イギリス(幼少期3年)、アメリカ(短期留学1カ月)
【コメント】
MBA受験は大学受験と時とは異なり、他にやらないといけない多くの事と両立させて行わなければならないため、非常に苦しい活動でした。私は社費派遣に選ばれた2013年のはじめ、33歳+2人の子持ち+低い英語力(TOEFL77点)という逆境からのスタートでした。年齢からくる体力的な衰えをもろに感じつつ、仕事・育児・受験勉強の3つを両立しないといけない状況の中でスコアメイクをしないとなりませんでした。実際に活動を始めてみると2013年末のスコアはTOEFL92点、GMAT570点と悲惨な状況で、社費派遣にも関わらず、「留学にいけないのではないか?」と心が折れそうなこともありました。しかし、そんな状況からでもその後約半年間の努力でなんとか最低限のスコアを獲得し、留学にこぎつけることができました。皆様、様々な状況でMBA受験に取り組む事になるだろうと推察します。そして、様々な制約と戦う事になるだろうと思います。しかし、そうした制約の中でも努力を続けていけば、どこかで光明が見えるはずです。最後まで粘り強く、あきらめずに頑張ってください!
■ なぜ今MBA?
現在勤めている会社に入社以来、英語を使う機会がほとんどない生活を送ってきました。しかし、リーマンショック以降、社内においてグローバル案件の必要性が高くなり、それらの案件が仕事として高い魅力をもつようになりました。そこで、より先進的で競争力のあるITソリューションを作ることで日本企業のグローバル化に貢献できるITエンジニアになりたいと考え、海外MBA受験を決意しました。
■ スケジュール・費用
2013月01月 社費候補に選ばれる。この時点でTOEIC900点、TOEFL未受験。
2013年02月 TOEFL初受験(77点)。このままいけば夏にはTOEFL100超えるのではないかと錯覚する。
2013年10月 TOEFL14回目92点。GMAT1回目540点。真剣にあせり始める。
2013年12月 GMAT2回目570点。TOEFLの点数が上がらないため、IELTSへの転向を決断。IELTS勉強開始。
2014年 02月 エッセイ、インタビューレッスンを終え、ESADEへ出願・インタビュー・合格。IELTS4回目 7.0 (L7.5 R7.0 W6.0 S7.0)。これ以上の改善を見込めないと判断し、IELTS終了。
2014年03月 CMU, Cambridge, IMD出願。GMAT3回目610点。
2014年04月 ESSEC出願・インタビュー・合格。GMAT4回目640点。
2014年05月 IE出願・インタビュー・合格、IMD不合格。
2014年06月 Cambridgeインタビュー・合格、CMU不合格。
(費用)
テスト費用(TOEFL/IELTS/GMAT):50万
予備校(濱口塾等):175万
ビジット費用(Cambridgeのインタビュービジット):20万
その他(書籍、推薦状等):25万
合計275万位
■ 予備校選び
<TOEFL>
Y.E.S,(Listening) イフ(Speaking)
<IELTS>
カフェトーク(Speaking)、オンライン添削(Writing)
<GMAT>
濱口塾、Affinity(RC)
<エッセイ/インタビュー>
濱口塾, Matthew
■ レジュメ
ネット上にアップされている他の方のレジュメ(LinkedIn等)を参考にして書き、濱口先生にみてもらいました。1週間はかからなかったと記憶しています。
■TOEFL/IELTS
私は18回TOEFLを受けた後、2013年の年末にIELTSに転向しました。2013年の1月末にTOEIC900点/TOEFL未受験という状況で社費候補生として選抜された後、TOEFL対策を本格的にはじめました。そして、選抜された直後の2月中旬のスコアが77点だったため、「このペースなら秋には100超えるかも」とその当時は思っていました。しかし、それが私の失敗でした。順次、勉強時間を増やして92点までは上がりましたが、すでに11月末。結局、ETSのスケジュール制約で翌年1月と2月にそれぞれ1回しかTOEFLを受けられない事実を知り、2013年12月にIELTSに転向する事を決意しました。幸いにも私が出願する学校はすべてIELTSを受け付けてくれたので、試験回数に制約のないIELTSに転向するのに時間はかかりませんでした。しかし、この時点でGMATのスコアメイクやエッセイを並行で進めなければならず、私は典型的な失敗パターンに陥っていました。年末は正直心が折れそうでしたが、IELTSが私を救ってくれました。1月中旬から計4回IELTSを受験し、結局L7.5 R7.0 W6.0 S7.0 OA7.0というスコアを出す事ができ、何とかスコアメイクできました。IELTSの対策は、TOEFLで基礎ができていたので演習が中心でした。Cambridge IELTSの演習で問題演習を実施するとともに、オンラインのWriting添削やSpeaking演習を実施しました。R/Lは正直Cambridgeの書籍だけで対策できると思います。問題はWritingとSpeakingです。この2つの科目は採点基準が独特なので、元IELTS試験官が行っているサービスを受けることをお勧めします。
ちなみに、TOEFLとIELTSどちらがいいか?と聞かれたら私はIELTSをお勧めします。理由は以下の通りです。
①TOEFL100よりもIELTS7.0のほうがスコアメイクしやすいと思います。
向き・不向きがあるので断言できないのですが、私のまわりで、TOEFL100とれずに苦しんだ後にIELTSに転向し、2カ月程度で7.0以上を取得している人を何人も見ました。
②受験回数に制限がない
2014年3月時点では、IELTSに申し込み制限はありません。お金さえ出せばすべての受験日に受験することができます。多い月であれば場所にこだわらなければ月に3回以上受験できるため、TOEFLに比べて受験機会が多いと思います。
③インタビューの練習になる
私のように普段英語を使っていない人間にとって、英語を活用する機会は重要です。IELTSのSpeakingは実際に試験官と話しながら実施するため、いいインタビュー対策になります。実際、私はIELTSのSpeaking対策とインタビュートレーニングを並行で行っており、相乗効果を発揮する事ができたと実感しています。
■ GMAT
1回目(2013/10/03) 540 (V:16 Q:49 SAWA:4.0 IR:3)
2回目(2013/12/26) 570 (V:20 Q:49 SAWA:4.5 IR:8)
3回目(2014/03/12) 610 (V:27 Q:47 SAWA:4.0 IR:8)
4回目(2014/04/23) 640 (V:31 Q:48 SAWA:4.0 IR:5)
初回の受験は540点でした。「GMATは短期集中」とよく言われますが、私の場合は英語力が低かったため短期集中でやってもスコアメイクできませんでした。結局IELTSのスコアメイクが完了後、ようやく文章を理解しながら問題を解く事ができ、大したスコアではないですが640(V31,Q48)まで改善する事ができました。高スコアをとる事が出来ませんでしたが、回数を重ねるたびにスコアを改善させる事ができ、その結果Verbalが31までいけたのは間違いなく濱口塾の教材のおかげです。対策は単元別と実践問題の何周も繰り返して、英語力と問題を解くスピードを上げる、これに尽きると思います。私はIELTSのRで7をとってから、ようやくまともにVerbalのセクションの問題文を読む事ができたので、GMATにおいてはリーディング力が非常に重要と感じます。私の周りを見る限り、IELTSのリーディングで8以上のスコアをとるような方はGMATのVerbalでも高得点をとる方が多いように感じます。一方、TOEFLのReading (25点)やIELTSのReading(6.5)取れない方はGMATの対策を始めないほうがいいかと思います。そのような状態でGMATの勉強を始めても、スコアメイクにつながらない恐れがあります。
■ エッセイ
私は濱口塾のパッケージサービス(TOEFL以外のフルコース)を申し込んでいたため、濱口先生とMatthewにみてもらいました。結果的には濱口先生に診てもらうことで、最短の時間で納得できるエッセイをかけたと確信しています。濱口塾はGMATで有名な塾ですが、エッセイ対応に関しても素晴らしいと思いました。特に素晴らしいと感じたのは、濱口先生の簡潔さ、スピード感、論理的な指摘です。他の方の体験記にある通り、濱口先生のコメントは簡潔です。何時間もかけて書いたエッセイへのコメントが「面白くないですね」だった時もありますが、メールでのやりとりの中で優しさを感じることができました。エッセイに対するコメントのスピード感がその裏付けです。私の場合、多くのコメントはまるでチャットをやっているかのように一日またずに返ってきました。そして、Essayカウンセリングの質を高めていると感じるのが、濱口先生の非常にロジカルな指摘です。まるでGMATのCRやAWAを対処するかのように鮮やかに私のエッセイの不備を指摘してくれました。優しいコメントを求める方やどうすればいいエッセイを書けるのかを懇切丁寧に教えてほしい方には先生の指導に物足りなさを感じるかもしれません。しかし、自分で責任もってエッセイの内容をどうすべきか考え抜き、徹底的に濱口先生と内容をブラッシュアップしたい方には自信をもってお勧めします。
■ 推薦状
どこまで評価されているか正直わからないこともあり、適当にすましてしまうこともできなくはない推薦状ですが、この推薦状のプロセスは実は上司/同僚とキャリアを話しあういい機会です。特に社費の方ですと、直属の上司や同僚等、自分を評価する方にお願いするケースが多いかと思います。そうした方に正直な意見を伺う事で自分の将来のキャリアプランに磨きをかけられる可能性が存分にあります。よくエッセイやアプリケーションの質問に、「自分の特徴をXX個の言葉で表すと何か?」という質問がありますが、私の場合、こうした質問への答えは推薦状作成のプロセスで磨き上げる事ができました。推薦状作成の流れについてですが、推薦状を依頼した方には内容を何度も更新できるよう、はじめに日本語で書いてもらいました。そして、その日本語版をカウンセラーである濱口先生にみていただくというプロセスを踏みました。こうすることで英語に翻訳する前に回答がオフトピックになっていないかを確認できました。その後、英語の翻訳作業を実施しました。翻訳はGengoというサービスを一部利用しました。多少値段は高いですが、1校分の推薦状を半日以内に仕上げてくれるのでとても役立ちます。
■志望校選定
支援する会社が納得できる相応のスクールの中から、以下3点を念頭において志望校をリストアップし、自分のスコアメイク状況にあわせて出願先を絞り込みました。
(基準)
・学校とのフィット感(生徒の多様性や年齢層、学校のカルチャー等)
・プログラム構成(実践的なプログラムが多いか)
・期間(内容次第では2年も視野に入れるが、原則は1年以内が希望)
(志望校を絞り込みのプロセス)
1)フィット感の確認(2013/2初~2013/8末頃)
・早めに実施されていた学校個別の説明会の参加
・会社のMBA留学経験者からの話しを聞く事で情報収集
上記の活動を通じ、風呂敷を広げた状態での志望校のリストを作りました。
2)フェアや説明会の参加(2013/9初~受験終了まで)
・MBA夏祭りや夏のフェア(QS, MBA Fair)に参加し、アドミッションやアラムナイと接点を持つようにしました。
・学校個別の説明会に参加しました。
・上記の方法で接点を持てなかった学校は個別にコンタクトをとり、アドミッションと接点を持つようにしました。
■ インタビュー
濱口塾と提携しているMatthewにお願いしました。他の方のレッスンを受けていないので比較はできないのですが、正直インタビューの訓練はMatthewだけでいいと思います。その人の英語力やバックグランドにもよるのですが、スコアメイク完了後かつ出願約1カ月前にMatthewにメールし、彼のアドバイスに従ってトレーニングを受ければ十分かと思います。Matthewは日本人アプリカントの背景をよく知っており、インタビューでのアピールの仕方等様々なアドバイスをくれました。また、Matthewのレッスンの他、”Accepted.com”や”みんなのMBA”等のサイトを活用して情報収集を行いました。正直、どのような質問が来るか全く分からない状態でインタビューに臨むのは危険だと思います。インタビューア、インタビュー時間、および質問概要は、事前に抑えた方が本番でのアドリブも効きやすいと思います。
■ その他提出書類
アラムナイの知り合いがいる学校に関しては、そのアラムナイの方に推薦分を書いて頂きました。また、珍しい書類としては財政証明書や会社の組織図があります。財政証明書は会社が用意しているレターを使い、組織図は会社がホームページに載せている組織図に吹き出しをつけて補足説明をいれました。
■ アプリ提出後
アプリ提出の半月に以内にGMATを受け、アップデートがあれば極力出すようにしていました。私が出願した学校については原則そのアップデートを受け付けてくれました。受け付けてくれる際は、アドミッションより返信きました。インタビュー招待がくると予想される時期の直前までにアップデートを出す事をお勧めします。
■ その他役立つ情報
アプリケーションの前後でアドミッションやアラムナイの方とコンタクトをとる事は非常に重要です。特に、学校側がどのような生徒を必要としているかをイメージできていないと、エッセイやインタビューで相手の期待する回答ができない可能性があります。私の場合、合格した学校においては関係者と必要最低限のコミュニケーションをとり、インタビューで聞かれる内容をある程度想定して臨みました。相手を知る事で必要な準備を落ち着いてできると思いますので、どのような方法でもいいので学校の事を理解できるよう、学校関係者と十分なコミュニケーションをとるようにする事をお勧めします。
■ 受験を振り返って
(IELTSのすすめ)
私は受験活動の前半、スコアメイクに非常に苦労しました。その原因の1つがTOEFLに苦戦した事です。TOEFLは自分の英語力をよく反映できているとは感じますが、「完全に」反映できているかといえばそうは感じませんでした。どちらかというと自分にはIELTSの方が肌に合っている感じでした。多くの受験生はTOEFLのスコアメイクに苦労すると思いますが、TOEFL一本で勝負する前に是非IELTSを試しに受けてみる事をお勧めします。IELTSも相応の癖があるテストなので2,3回は受けないと実力相応のスコアは出ないと思いますが、IELTS7.0というスコアはTOEFL100よりは出しやすいのではないかと感じます。USの学校含め、多くの学校がIELTSを受け付けているので、是非IELTSにも関心を持つ事をお勧めします。
(スコアメイクもその他も両方大事)
「スコアとその他(エッセイ等)どちらが大事か?」という質問に対しては、様々な回答があると思いますが、私は「どちらもすごく大事」と答えたいです。まず、スコアは旅行に例えるとパスポートやビザのようなものだと感じます。いわゆる「これがないと入口に立てない」というものです。実際、私はCambridgeに関していうと、GMAT610ではインタビューに呼んでもらえなかったですが、GMATを640まで改善させてようやくインタビューに呼ばれました。GMATだけではないかもしれませんが,アドミッションとのメールや電話やりとりでGMATが選考の1つ要素として話題に出たため、Cambridgeに関していうと一定のGMATのスコアは間違いなく重要であると感じました。(ちなみにGMAT640ないと絶対受からないというわけではありません!)。一方、エッセイやその他のマテリアルは他の受験者と差別化を図るためのツールです。エッセイ、推薦状、アドミッションやアラムナイとのコンタクト、インタビューといったすべてのコミュニケーションツールを通じ、自分がいかにその学校にフィットする人材であるかを共有させる事ができればアプリケーションは成功だと思います。なので、エッセイだけできればいいとかそういうことではなく、アプリケーション全体でアピールできるように工夫する事をお勧めします。
ここまで稚拙な文章を読んでいただきありがとうございます。もし、質問等ございましたら遠慮なく問い合わせください。