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YS (Michigan Ross)

■ 基本情報

【ハンドルネーム】YS

【進学先】ROSS

【他の合格校】なし

【途中辞退】

【WL】Kellogg, Berkeley

【不合格校】Wharton, Stanford

【年齢・性別】29歳・男性

【職歴】コンサルティングファーム勤務5年

【私費/派遣】社費

【最終学歴】国立大学経済学部

【GPA】3.0

【TOEFL】104 (R 29 L 27 S 20 W 28)

【GMAT】710 (V 34 M 51 IR 6 AWA 6)

【海外経験】なし


■ なぜ今MBA?

複数年間、グローバルな環境でリーダーシップを磨くことが最大の目的でした。大学院卒業後、5年コンサルティングファームで働き、ちょうどプロジェクトマネジメントをやり始めたタイミングで、今がベスト (逆に今を逃すと難しい)と感じたタイミングでした。あとは、ノーリスクな環境で多彩なプロジェクトにチャレンジが出来ることも、純ドメ⇒グローバルの転換に挑戦する上では非常に魅力的だと感じました。



■ スケジュール・費用

・スケジュール

私の場合は、バックグラウンドが純ドメスティックだったこともあり、

約2年半、じっくり時間を掛けるスケジュールで準備に取り組みました。

また、TOEFL、GMAT、Essay/Interviewは極力重ならないように対策を進めました。
(結果的に重なってしまった時期もありましたが、明らかに生産性が落ちてマイナスでした)

2011年秋: MBA留学を決意 

~2012年秋: TOEFLに注力

 * 2011年11月: 初回TOEFL(対策ゼロ)が70点で惨敗

 * 2012年1~3月: AgosのTOEFL講座を幾つか受講

 * 2012年8月: TOEFLで104点を獲得

 * ~2012年10月: 月2回ペースで継続的に受験するも、スコアが上がらずGMATに移行
 (合計13回受験)

 * (2013年初夏にGMAT後、再度受験するも、結局スコアは上がらず)

2012年秋~2013年春: GMATに注力

 * 2012年10~11月: AGOSのStrategy講座を受講

 * 2013年1月: GMAT 1回目(680点)

 * 2013年3月: GMAT 2回目(650点)

 * 2013年5月: GMAT 3回目(710点) ⇒ 700点overを獲得できたのでここで終了

2013年夏~: Essay/Interview対策に注力

 * 2013年6月: InterfaceのEssay Preparationコースに申し込み

 * 2013年7~9月: 1st roundの出願書類作成

 * 2013年10月: Wharton, Michigan, MIT, Berkeley出願
         Interview Trainingを開始
         遅い夏休みをとって、Campus Visit
         Interview Training開始

 * 2013年11月: Michigan, Wharton Interview
         MIT不合格

 * 2013年12月: Michigan合格、Wharton不合格
         Stanford, Kellogg出願

2014年1月: Berkeley WL (と同時にInterview Invitation)

2014年2月: Kellogg, Berkeley Interview

2014年3月: Stanford不合格、Kellogg WL

・費用

合計略250万円

(エッセイ&面接対策130万円・GMAT対策30万円・GMAT / TOEFLの受験費用50万円(仕事でTOEFLをどたキャンすることが多発したため。。。。)・その他キャンパスビジット代など含む)



■ 予備校選び

TOEFL         :AGOS,E4TG

GMAT          :AGOS

エッセイ・面接:Interface


■ レジュメ

Interfaceのデバリエ氏に指導いただきながら、エッセイ作成プロセスの一番初めに取り組みました。ワードで3-5ページ分ぐらい、過去の経験/達成事項を箇条書きにして、デバリエ氏との議論を経て作成しました。完成後も、仕事のアップデート等があればこまめにアップデートを加えていました。完全ドメスティックの日本人には馴染みが薄いものだと思いますので、プロのアドバイスを受けながら作ることを強くおすすめします。


TOEFL

純ドメだったこともあり、受験プロセスの中で一番工数をかけました。色々工夫はしましたが、振り返ると当たり前ですが語彙を増やすことと、速読・リスニングの強化に尽きるように感じます。エクセルでリスト化した単語をラーニングカーブにそって何度も提示してくれる「Flashcards Deluxe」というiPhoneのアプリをつかって、移動時間にとにかく単語を覚えまくりました。あとは、Official GuideとBarron’sのリスニング問題でシャドーイングを繰り返し、リスニングの土台を作りました。スピーキングは、E4TGに通ったのが一番効果を感じました。リスニングとスピーキングのスコアが不安定で、結局最後まで各セクションのスコアが揃わず104点止まりになってしまいましたが、スケジュールを踏まえるとGMATに移行せざるをえないと判断してここでTOEFL対策を終了にしました。110点を取りに行くには、各セクションを「"調子が良ければ満点"ではなく、"ミスらなければ確実に満点"」というレベルに持ち上げる必要があると感じます。

Reading

一番満点を安定して狙いやすいセクション

 * 3~4問間違えても、28点ぐらいでる
 (TOEFL Practice Onlineとかいうオンライン模試/オフィシャルガイドをやった感覚)

ある程度の速読とボキャビルをしっかりやれば、時間にも余裕ができるようになる

後は、オフィシャルガイド/Barron'sで問題傾向に慣れれば十分だと思います

Listening

個人的には一番安定させるのに苦労して、最後までスコアが不安定だったセクション

 * 模試の採点傾向では、3~4問間違えると、一気に25-26点ぐらいになる

対策としては、Readingでのボキャビルに加えて、とにかくTOEFLっぽい教材を聞きまくる・シャドーイングしまくる、という王道しかないという印象

 * 投下工数に対して成果を実感しにくいが、とにかく反復を続けるしかない。
   一定期間以上努力を続ければどこかでbreak throughする

 * シャドーイングを地道に3カ月ぐらい続けたら、おおよそ聞きとれるようになりました

ちなみに、『CNNを聞く』などはコンテンツの質が違いすぎるので、英語力の素地として
いずれはやるべきですが、TOEFL対策としてはROIが低いと思います

 * スコアが~25点のとき: そもそも、TOEFLレベルの聞き取りやすい英語が聞けていない

 * スコアが25点~のとき: 選択肢の選び方、メモの取り方などの練習をした方が、スコアが上がる

Speaking

帰国子女等でなければ、即、Donald MillerのE4TGに行って、攻略の仕方を身につけるべき
("正しい答え方"を身につけないと、スコアを上げるのが難しい)

私の場合は、回答中の意識の比率が『コンテンツ』:『言い回し/タイムマネジメント/発音』=2:8ぐらいになったところで22~23点が出るようになりました

 * 『コンテンツ』については、Donaldの方法論を身につけたら誰でも出来るようになる

Writing:

AGOSのコースだけ受けて、しばらく練習したら毎回28点で安定するようになりました

 * 特に、Indegrated (テキストのReadingと講義のListeningをまとめる) については、
AGOSのテンプレートが超強力

 * Independent (お題に対してEssayを書く) については、回答パターンだけおおよそつかめばそんなに難しくない

 * 後は、『安全な表現』で書ききることに徹するのみ。難しいボキャブラリ/構文、前置詞をonかinか迷うような表現、などは絶対に使わない

<使った教材>

TOEFL Official Guide

お勧め度: ★★★★★

とりあえず、一番初めにやってみるべき。

Barron's TOEFL iBT

お勧め度: ★★★★★

TOEFL Official Guideで問題数が足りなければ、出題傾向/難易度が一番TOEFLに近い

 * テスト8回分問題があって、最後の1~2回目は本物よりややむずかしめ

 * これ以外の問題集は、どれも出題傾向/難易度が違ってあてにならない/役に立たない

 * SpeakingとWritingは本番と傾向が違う

TOEFLテスト英単語3800

お勧め度: ★★★★★

TOEFL学習者のほぼ全員が使っている単語集。レベル3までは必須

 * 私の場合はレベル3の半分ぐらいまでちゃんと覚えたタイミングで、Reading Sectionが満点付近で安定するようになりました

Flashcards Deluxe (iPhoneアプリ)

お勧め度: ★★★★★

エクセルでリスト化した英単語を、ラーニングカーブに沿って出題してくれる単語カードアプリ

 * これを持っているだけで、効率よく覚えられます。集中的にやった時期は、1カ月に1,000単語弱のペースで覚えました

 * TOEFLテスト英単語3800のエクセル打ちこみ作業が面倒ですが、ROIはプラスです

 * どうしても単語を打ちこむのが面倒であれば、USA Clubというサイトで売っているTOEFL/GMAT教材の中に単語/イディオムのリストが入っていて、そのまま使えます

 * 2012年時点の話なので、今はもっと良いアプリがあるのかもしれません

TOEICテスト900点・TOEFLテスト250点への王道

お勧め度: ★★★★☆

このころとテスト形式は変わってしまっているが、モチベーションが上がる。やる気が出る。英語に苦手意識があったとしても、このぐらいやれば出来るようになるんだ、という気持ちになる。

ダイアローグ1800

お勧め度: ★★★★☆

リスニングが苦手な人にとっては、シャドーイングの入門用にちょうどいいレベル

 * このレベルで分からないイディオムがたくさんあれば、ある程度覚えておいた方がいい

究極の英語学習法 K/H System入門編

お勧め度: ★★★★☆

シャドーイングのやり方がかなり丁寧に書かれているので、シャドーイングを始めた初期に読んでみて、かなり参考になりました

LONGMAN TOEFL テスト iBT受験特効薬シリーズ
(LONGMAN Preparation course for the TOEFL test iBT)

お勧め度: ★★★☆☆

単元別の出題パターンが割と丁寧に整理されているので、予備校に行かない代わりに読んでみました。出題パターンを覚える意味ではいいですが、Official GuideとBarronsだけやれば十分だと感じます

<使った予備校>

E4TG (TOEFL Speakingに特化した予備校)

お勧め度: ★★★★★

いつもWaitlist待ちの状態なので、早めに申し込んでしまうべき。

AGOS 

お勧め度: ★★★★☆

WritingはAGOSのテンプレートを使うようになってから、非常にスコアが安定しました
(特にIntegrated Writing)


■ GMAT

MBA受験でもっとも苦労したパートかもしれません。努力とスコアの相関の見えにくさから、非常に苦しめられました。最終的に振り返ると、「いかに正確に、早く読めるか」という基礎的な英語力が最後にものをいうように思います。Official Guideの問題で正答率95%、Gmat Prepで700点overが何度も出るようになってから受験しても本番ではなかなか700点を超えず苦労しましたが、最後に2ヶ月ほどボキャビルと速読の練習に注力したところで、ようやく700点overを獲得できました。

採点/出題形式にかなり癖があるため、純粋な勉強以上に、テスト形式への慣れが必須

 * 実際の正答数とスコアは無相関で、出来たつもりでも全然スコアが出ないことも多い

 * 私の場合、GMAT Official guideとAgosのWhitebookという問題集の両方を何回も解きまくって、正答率95%まで持っていっても、本番ではなかなか700点が出ませんでした

 ⎫ 初回: GMAT prepで720点出たし受けてみるか ⇒ 680点

 ⎫ 2回目: 上記の教材で正答率95%/平均回答時間1分までやりこむ
  (GMAT prepも700点over) ⇒ 650点

その後、GMAT prepで、採点形式への慣れを高めていった結果、ようやく710点を獲得
(以下、私が採点形式への慣れを通じて作ったルール/ノウハウの例)

 ⎫ タイムマネジメント:
残り時間を75分/0問目、60分/9問目、45/18問目、30分/27問目、15分/36問目になっていたらon track、そこから2問以上外れたら軌道修正が必要、と考えて、15分おきにスピードをチェック

 ⎫ 注力の置き方(1):
最初の5問で1問でも間違えると700点取れる確率が一気に下がるから、
時間を掛けても絶対正答する

 ⎫ 注力の置き方(2):
35問目以降で出てきたRC(長文でスクロールが必要な場合)はROIが低いので捨てる、等

 * 3回目の受験で710点が出たのですが、この頃はGMAT prepでは700点台後半が当たり前でした

一方で、テクニック重視のテストに見えて意外とボキャブラリ・速読力が重要になる

 * 単語力/読むスピードが不足していると、スコアが全く安定しない。TOEFL Readingで安定して30点が出せる人でも、GMATの方が、語彙が難しい・ジャンルが違うので、+αが必要になると思います

Mathが得意な方はかなり時間が余ると思うので、あまり時間でメモ用紙にVerbalで選択肢を消していくためのチェックボックスのメモを作ると便利です
 ※ ↓みたいなのを書いておいて、一番左の列のように消去法のメモに使う

<使った教材>

The official guide for GMAT Review

お勧め度: ★★★★★

これをやりこむことがほぼ全て。全問、回答の理由を人に説明できるようになるレベルまでやりこむべき。

 * iPad用のアプリにもなっていて、タクシーや電車の中でやるにはかなり便利。
iPhone版もあるが、画面が小さすぎて使いにくい

White Book (AGOSのGMAT Verbal Strategyのテキスト)

お勧め度: ★★★★★

これも、バランス良く色々な過去問が集まっていて、非常によくできている。AGOSが独自の基準で作った問題の"重要度"と"難易度"が設定されていて、映像での解説があるのも役立つ

The official guide for GMAT Verbal Review

お勧め度: ★★★★★

Verbalの問題だけのOfficial Guideで↑の全体版とは問題が違うので、こちらも併せてやるのがお勧め

GMAT prep

お勧め度: ★★★★★

上述の通り、唯一のCAT形式を本物と同じアルゴリズムで練習できる公式ソフト。必須。

GMAT King

お勧め度: ★★★★☆

Official Guideの問題を、パソコン上で解くソフト。
パソコン上で問題を解くことに慣れる意味で、かなり便利。

Manhattan GMATのSentence Correction

お勧め度: ★★★★☆

GMAT独特の文法ルールを詳しめに解説している本。多くの人は予備校のテキストだけで十分だと言っていますが、私の場合はこれも併読するとかなりルールが頭の中で整理されました。

 * 同じシリーズでCritical ReasoningとReading Comprehensionもあり、SCほどでないですが参考にはなります。

"マスアカ"

お勧め度: ★★★★☆

GMATのMathのバイブルと言われている本。オンライン通販で入手可能。ひっかけ問題のパターンなどをザーッと流し読むのには役立ちましたが、Mathが得意な人は不要かも。

<使った予備校>

AGOSのGMAT Verbal Strategy

お勧め度: ★★★★★

GMATがどういうものか?というのを理解する意味で、まず一番初めに受けるべき。

 * GMATが『何を勉強すべき』で『何は勉強しなくていい』テストなのかが、
最初非常に分かりにくいので、何かやる前に即受けたほうがいい

 * 他にも、SC専門のY.E.S.という塾や、関西にある濱口塾などが有名なようですが、
行ったことがないので分かりません。行った人は、みんな非常によかったと言っています

 

■ エッセイ

MBA受験の最重要パートであるEssayについては、InterfaceのDevalier氏にお世話になりました。以下、特にDevalier氏が優れていると感じたポイントです。

<Devalier氏のよかったところ>

Devalier氏自身がビジネス・日本の文化に深い造詣があり、『何がAdmissionに受けるか?』の視点でコンテンツについて議論ができる

 * Devalier氏自身がビジネスに関する造詣が深い。たとえば、コンサルティングのプロジェクトについて、"俺も似たようなことをやったことがある。これは、こういう角度から語るべき話じゃない"などの指摘を貰える

最新のビジネストピックやテクノロジーにも非常に詳しく把握・理解している

週1回、絶対にリスケできないスロットが帯で決まるので、ペースメーカーになる

 * 特に私の場合は、受験期も仕事が非常にハードワークでペースを乱されがちだったので、非常に効果的でした

 

■ インタビュー

Interviewについても、Devalier氏には非常にお世話になりました。渡しの場合は個別のカウンセリング枠内での練習と、Group Trainingの両方を活用しました。特に、Group Trainingは、ROIも高いので非常にお勧めです。

基本的には

Essayで書いた内容をちゃんと自分の口で、英語で語りきる

あなたにとってLeadershipとは何だと思うか? 系のテーマで議論できるように考えをまとめておく

学校への関心の高さをはっきりと示す

 * 授業、有名な教授の名前は暗記して話題に混ぜる

 * Intervieweeの名前が分かる場合は、Facebook /Linked-inでバックグラウンドを調べて、
Specificな質問/話題を用意しておく

 * 各校に、最低5つは「Webで調べても、自分で考えても分からない気のきいた質問」を用意する

 をきちんとやる、という当たり前のことを、事前にキチンと準備する事が重要だと思います。Devalier氏との厳しいトレーニングの後だと、本番はかなり楽に感じると思います。

 

■ キャンパスビジット

時間が許す方は、ぜひ行くべきだと思います。ウェブや日本でお会いできるアラムナイの方々からの情報も非常に貴重ですが、実際にキャンパスに行ったり授業を受けたりすることでしか得られない情報・リアルなイメージは大きいと思います。私の場合、1週間で7校を回る超ハードスケジュールでしたが、ビジットを通じて志望順位が大きく変動しました。エッセイに厚みを出す意味でも、アプライ前にビジットが出来ると一番いいと思います。

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