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Aki (UC Berkeley Haas)

■ 基本情報

【ハンドルネーム】Aki

【進学先】UC Berkeley(Haas)

【他の合格校】UCLA(Anderson), UC San Diego(Rady)

【途中辞退】なし

【WL】なし

【不合格校】なし

【年齢・性別】32歳・男性

【職歴】経営コンサルティング4年、米系バイオ企業3年(マーケティング)

【私費/派遣】私費

【最終学歴】東京大学大学院工学系研究科

【GPA】3.5

【TOEFL】105 (R 28 L 26 S 23 W 28)

【GMAT】730 (V 40 M 50 IR 8 AWA 4.5)

【海外経験】殆ど無し(出張ベースでアメリカ、アジア各国等)

【コメント】

純ドメ、私費、30代等、あまり魅力ではないと言われているバックグラウンドでしたが、幸いにも合格することができました。海外経験が無いことは、言語や文化的なフィット感等の観点からハンデになり得ますが、そのような状況を乗り越えた例としてご参考いただければ幸いです。

私はGMATに時間を要したため、志望校を極力絞り込んだ上でエッセイや面接準備に取り組みました。最終的にGMATのスコアを固めたのは12月上旬と非常に遅い時期になってしまいましたが、多くのスクールに出願する必要のある方は、早目にGMATのスコアを固めてエッセイ等の準備に取り掛かられることを強くお勧めいたします。また、実際に自分の目で見聞きしたことが、そのままエッセイの執筆内容や面接で話す内容に結びついたため、キャンパスビジットを行われることもお勧めいたします。


■ なぜ今MBA?

私が所属していたバイオ業界の本場であり、投資→研究→ビジネスのエコシステムが構築されている米国において、起業家・投資家・研究者とのネットワークを広げたいと思ったことが、MBAを志望した最も大きな理由です。また、前職にてグローバル会議に出席した際の経験等から、グローバルなメンバーから構成されているチームで議論をリードするスキルが重要と痛感し、チームプロジェクトが多く存在するMBAはこのスキルを習得するにあたり非常に魅力的でした。


■ スケジュール・費用

・スケジュール

2012年5月:TOEFL対策開始、英単語暗記、AGOS受講(主にReading, Listening)

2012年9月:TOEFLの点数が90点台で伸び悩み、E4TG受講(Speaking)、添削サービス使用(Writing)

2012年11月:TOEFL 105点(提出スコア)

2012年12月:GMAT対策開始、YES受講 (SC)

2013年4月:Affinityにてカウンセリング受講、キャンパスビジット用にレジュメ作成

2013年4~5月:GW中にキャンパスビジット(Haas, Anderson, Rady)

2013年5月:GMAT Prepで620点、Affinityに入学(SC, CR, RC)

2013年8月:GMAT 640点(1回目)

2013年10月:GMAT 650点(2回目)、Affinityの演習クラス等受講

2013年12月:GMAT 730点(3回目)、エッセイ執筆本格開始、江戸義塾受講

2014年1月:Haas, Anderson, Rady出願、 Andersonインタビュー

2014年2月:Radyインタビュー・合格

2014年3月:Haasインタビュー・合格

2014年4月:Anderson合格

・費用

合計約250万円

(TOEFL対策、GMAT対策、エッセイ&インタビュー対策、レジュメ対策、キャンパスビジット代等)


■ 予備校選び

TOEFL:AGOS(Reading, Listening)、E4TG(◎、Speaking)、John(Writing)

GMAT:YES(SC)・Affinity(◎、SC, CR, RC)

エッセイ&インタビュー:江戸義塾(◎)

レジュメ:John Couke氏

留学・学習カウンセリング:Affinity(◎)

(◎:特に良いと感じたサービス)


■ レジュメ

Affinity佐取先生のアドバイスにより、GWのキャンパスビジットに備えてレジュメを作成しました。レジュメの内容は、John Couke氏とともに1週間程度で書き上げました。作成の際には、以下の点に気をつけました。

・今までの学業・ビジネス・課外活動の経験に流れを持たせる

・強調したい業績については、具体的な数字を入れる

・何か聞かれたときのため、頭の中に要約を用意しておく


■ TOEFL

元々暗記が大嫌いでしたが、先輩方のブログ等の情報をもとにまずは英単語の暗記が必須と判断し、まずはTOEFLテスト英単語3800のRank3までを暗記しました。これにより、英語の全般的なinputの速度が上がりました。ただし、Readingについては英単語学習後は特に問題がなくなった一方で、Listening, Speaking, Writingはテコ入れが必要でした。

(Listening)

TOEFLのリスニングに慣れるため、OGの問題を1.5倍速にして聞き込みました。また、英語を聞くことへの興味を失わないようにするため、TED等を聞いていました。

(Speaking)

最高19点だったのが、E4TGにて効率的にテクニックを学んだ結果、2か月間受講した後すぐに23点までアップしました。また、E4TGにて提供されているBrian Walker氏のpronunciationクラスも受講し、これにより普段は意識していなかった発音の方法を学ぶことができました。

(Writing)

Johnという個人添削サービスが提供しているテンプレートをもとに、語数を多く書くように練習をし、安定して高得点を出すことができるようになりました。

(その他)

TOEFL学習の最後の方は、ほぼ毎週TOEFL iBT Complete Practice Testを受験し、本試験のスピード感や時間配分に慣れることを心がけました。


■ GMAT

GMATで目標点を叩き出すために1年の時間を要しました。

GMAT本試験やGMAT Prepを受け続けて感じたことは、特にSCが複雑になってきているということです。例えば、SCで2~3個の選択肢に絞り込んだ後の最後の論点で判断に迷うものが、OGに比べて本試験で(本番の独特の緊張感のせいかもしれませんが)格段に多いように感じました。よって、現在点数が伸び悩んでいる方は、本試験レベルに近い問題を数多くこなすこと、必要であればそのような問題を提供してくれる予備校に通うことも選択肢の一つとして検討されてもよいかと思います。

また、GMATは人によってとるべき戦術が全く異なる試験です。私はSCとRCを全問解くことを目標とし、CRはかなりの問題数を捨てましたが、Vで40を獲得できました。人によっては全問を解き切って高得点を得た方、前半の30問に心血を注いで高得点を得た方もいらっしゃいます。自分の強みがどこにあるのかを認識した上で、どのように時間を配分するのかを考えることが成功要因の一つと考えます。

(SC)

GMAT対策開始後、OGを独習しつつ、YESを受講。吉井先生の軽妙な語り口に引き込まれ、楽しんで学習できました。ちなみに、YESの文法クラスは本当におススメです。「大人の英語」を学ぶことにより、その後米国本社とメールでやり取りする時等、特にwriting力の向上を実感できました。

対策を初めて4か月経った後に受けたGMAT Prepのスコアが620点(V23)で、目標の700点との乖離に焦りを感じました。Affinityのカウンセリングで、純ドメかつ理系の自分には理詰めの学習法が適していると実感し、SCの戦略クラスおよび演習クラスを受講。本試験レベルの問題の論点および、各論点で選択肢を削れる理由を徹底的に頭に叩きこんだ結果、徐々にSCの実力が伸びていきました。特に12月上旬に受験した3回目のGMATでは、約5問のSCの問題で、今までであれば最後の論点で誤答を選んでいたのが1回立ち止まって考えることで正答を選ぶことができ、目標点を獲得しました。

(CR)

OGおよびAffinity授業で学習。評判通り、非常にわかりやすい解説でした。ただ、私の中ではSC, RCと比較して相対的に苦手だったため、最終的にはCRにはあまり時間をかけない戦術を選択しました。

(RC)

OGおよびAffinity授業で学習。米国で重視されている価値観に踏み込んだ解説で、各設問の背景を思い浮かべながら解くことができるようになりました。

(AWA)

Affinityの一日クラスを受講し、その後は添削サービスを数回使用しました。

(Quantitative)

マスアカを1回通し、Affinityの一日クラスを受講しました。元々理系でQuantに苦手意識が無かったため、学習時間のほとんどをVerbalにつぎ込みました。

(IR)

GMAT Prepを数回解き、問題のパターンを把握するにとどめました。

(その他)

GMAT対策では、本試験レベルの問題に多く触れることが非常に重要なため、GMAT Prepの問題は貴重な学習材料です。ただし、テストの問題を数回解くと問題の内容があらかじめ分かってしまいスコアが全く参考にならなくなるので、3回程度解いた後は、間違った問題を誤答集として頭に叩き込みました。


■ エッセイ

前年にトップスクールに合格していた友人の紹介で、江戸義塾のEdward Lee氏(Ed)にカウンセリングをお願いしました。Ed氏は質問に対する素早い的確な返答、各校の求める人材像を考慮したアピールすべき強み・独自性の提案等、非常に質の高いサービスを受けることができました。

GMATの目標点を獲得してから2nd roundの締め切りまで1か月と時間がなかったため、志望度の高い3校に絞ってエッセイを執筆しました。

私は前述したとおり、純ドメ・私費・30代とあまり魅力的ではないと言われているバックグラウンドであったため、エッセイ作成の際には特に以下のポイントに気を付けました。

・自分のキャリアの独自性を打ち出すこと

 私の場合は、合格者のバックグラウンドとして比較的多いコンサルティング経験と、比較的割合の少ないバイオ研究経験やバイオ企業におけるマーケティング経験の両方を持っていることを独自性と考えて強調しました。

・英語力への懸念を払拭すること

 海外経験の少なさからAdmission officeに英語力の不足を懸念される可能性が高いと考え、日常的に米国本社とコミュニケーションを取っていることをエッセイに盛り込みました。

志望校の求める人材像と自分の強み・独自性を突き合わせることが非常に大事だと思いますので、志望校を研究される際にはこのような視点を持っていただければ幸いです。


■ 推薦状

私費であったため勤務先には内密にしていましたので、他社に勤務中の元上司の方々に推薦状の執筆をお願いしました。深い内容の推薦状とするため、職位にはこだわらず、接点の多さという基準を最重視しました。


■ 志望校選定

なぜ今MBA?の項と若干重複しますが、志望校選定の際は以下の基準を重視しました。

バイオ/ヘルスケア業界の起業家・投資家・研究者とのネットワークを構築できる環境にあること

米国における当産業への投資額の多さから地域を絞り込みました。

Internationalの学生でも議論をリードできる、協力的なカルチャー

勤務していた会社の本社がサンフランシスコにあったため、出張で訪れた際に西海岸のopenな雰囲気を肌で感じていました。また、キャンパスビジットを行った際に、訪問したUCの3校ともに協力的な雰囲気が感じられ、志望度が上がりました。

バイオ/ヘルスケアのマーケティングに関連した授業を受けられる機会があること

特にHaasはMPHというヘルスケアと関連の深い学位の授業も取ることができるため、これがHaasの志望度を上げる大きな要因となりました。

天候等の住環境

西海岸は特に天候の良さが魅力です。


■ インタビュー

Andersonからインタビューの通知をいただいた1月中旬からHaasのインタビューを実施した3月中旬まで、インタビューの準備を継続して行いました。手法は、Skype英会話による日常的な練習と、Ed氏とのい面接直前のシミュレーションを併用しました。最初は想定問答に対して原稿を作成・暗記していましたが、Skype英会話の先生、Ed氏の双方から、ロボットみたいで不自然とのコメントをいただいたため、徐々に要点のみをおさえた自然な会話を行う練習に移行していきました。結果、想定していた質問以外が来た場合にもある程度自然な返答ができるようになりました。

インタビューは合否を決める大事なステップのため、平常心で臨むことは難しいかもしれませんが、これが最後のステップなのだから面接官との会話を楽しもうといった心境を心がけると、自然な会話となり結果的に面接官に良い印象を与えられると思います。


■ その他提出書類

大学の成績証明書および卒業証明書を提出しました。


■ アプリ提出後

インタビュー対策を行いました。


■ その他役立つ情報

(キャンパスビジット)

キャンパスビジットを行った実績そのものが志望校の心証を変えるかどうかは分かりません(現に多くの学校のウェブサイトにおいて、キャンパスビジットの有無が合否に影響を与えることはないと記載されています)。しかし、私個人としては、志望度の高い学校へはビジットを行った方が良いと考えます。実際に学校の雰囲気を感じることができますし、在校生の方との会話を通して自分の知りたい深い情報を得ることができるからです。エッセイ執筆の際に、ビジットの際に聞いたこと・感じたことを大いに反映させることができ、結果として質の高い内容を短期間で練り上げることにつながったと考えています。

(英語力強化)

留学後は真の英語力が必要となるため、早い段階で合格された方は特に、映画やニュース等で生の英語に数多く触れておくことをお勧めいたします。


■ 受験を振り返って

MBA受験は長く苦しいプロセスでしたが、同時に自分とは何者か、何をしたいのかを深く考える貴重な経験を積むことができました。特に、海外経験がない私にとっては言語の壁は思ったよりも大きく、結果としてTOEFL・GMAT対策合わせて1年半という長丁場となってしまいました。この期間を乗り切るためには、留学によって何を成し遂げたいのか、ということを受験対策の初期に考え、これをモチベーションとして持ち続けることが大きな助けになると思います。また、多くの方が忙しい仕事の合間を縫って受験対策を行うため、当初の想定と異なる状況に置かれることが予想されます(私の場合はエッセイにかけられる時間が1ヵ月と超短期間になってしまいました)ので、バックアッププランを考えておくことも重要と考えます。時間・気力・体力が必要となりますが、合格通知の瞬間、苦しかったことをすべて忘れることができます。

最後になりましたが、長文をお読みいただきありがとうございました。皆様の成功を心より祈念しております。

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