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Herupaso (Goizueta)

■ 基本情報
【ハンドルネーム】
Herupaso

【進学先】
Emory University (Goizueta)

【他の合格校】
Vanderbilt University (Owen)

【途中辞退】
New York University (Stern), Cornell University (Johnson), University of North Carolina(Kenan Flagler)

【WL】
New York University (Stern), Cornell University (Johnson), University of North Carolina(Kenan Flagler)

【不合格校】
Columbia University, MIT (Sloan)

【年齢・性別】
29歳(受験勉強開始時) 男

 【職歴】
日系投資銀行勤務5年(株式及び債券の引受業務4年⇒人事部1年)

 【私費/派遣】
派遣

 【最終学歴】
東京大学公共政策大学院

 【GPA】
3.5

 【TOEFL】
102(R:26 L:30 S:18 W:28)

 【GMAT】
670(V:29 M:50 IR:7 AWA:5.5)

 【海外経験】
海外旅行程度

 【コメント】
正直、MBA留学は思いつきのものであり、海外経験もほぼ皆無からのスタートでした。

■ なぜ今MBA?
【建前】(嘘ではなく、社内選考やMBA選考の過程においてある程度説得力を持って説明できるストーリー)

>コーポレートファイナンス理論の習得 
 「投資銀行マンとして、お客様に対して訴求力を持って提案するに足るコーポレートファイナンス知識を得ること」が目的の一つでした。
 入社して2年程度が経った時に、ある程度規模感もあり、最終的に一部報道機関よりDeal of the Yearを頂戴することができたプロジェクトにアサインされる機会がありました。当該プロジェクトは、私の所属する会社に十分なノウハウの貯まっているものでもなく、若い年次ながら手探り状態の中を自分で考え、判断し、作り上げていく必要のあるもので、クロージング時(対外公表時)には大きな達成感を感じることもできました。
 でも、まさにその対外公表時において、案件を同業他社のアナリストから批判されてしまったのです。詳細までは覚えていないのですが、「この案件はコーポレートファイナンス理論上実施すべきではないものだ」との概要だったと思います。このアナリストの指摘が正しいかどうかの検証はしておらず、その記事を見たときには「うるさいアナリストだなあ」位にしか思っていなかったのですが、よくよく胸に手を当てて考えてみると、確かにそのような切り口でお客様に対して提案をしていなかったのではないか、というより、社としてそのような提案をする力が欠けていたのではないか、との結論に辿り着きました。
 実務に直結するコーポレートファイナンス理論を学び、自分そして会社の提案訴求力を向上させたい、これが一つの思いです。

【本音】(諸々の選考プロセスで述べたこと、述べなかったこと、双方を含みます)
>「この人の下で働きたい」と思って頂けるような、リーダーシップ能力の構築
 先述の通りいわゆる投資銀行業界における勤務を経ての留学になるのですが、この業界、如何せん労働環境が極めて劣悪なんです。長時間労働だけならいざ知らず(まあ、この点は好き好んでやっている人も多いと思うのであまり問題ではないとは思うのですが)、働く気を失わせるような要因のオンパレードです。ミーティングの前に「お前は一言も話さなくていい」と言われたり、大勢の社員がいるまん真ん中で立たされて怒鳴り散らされたり、、、例を挙げれば枚挙に暇がありません。また、人事部における勤務を通じて全社を俯瞰的に見る機会を頂いた中で、かかる問題が局所的なものではなく、社内の様々な部署に偏在しているのだということにも気づかされました。
 別に「全社的にこのような労働環境を改善したい」と大仰なことを考えている訳ではないのですが、せめて自分が管轄する範囲においてはチームメンバーに心地よく働いて欲しい、そしてそのために必要な知識と経験を得たいとの考えに至り、この点、MBAにおけるリーダーシップの分野における学習が最適との考えに至りました。もう少し詳述すると、アメリカ人は何かいいと思われる抽象的な概念を理論化し、誰にでも習得できるような仕組/機能としてまとめ上げるのがとても上手いとの話を耳にしたことがあります。触れたことがある方なら「リーダーシップ」という学問領域がいかにふわふわしたものかお分かりかとも思いますが、MBA留学を通じてまずは仕組としてこれに関する知識を得た上で、自らの理想とするリーダーシップ像に近づくべくこれを昇華させることができると考えた、ということです。

>サバイバルスキルとしての英語力の獲得
 最近「選択する未来」とのお題目にて、「50年後に人口1億人維持を目指す」といった目標が掲げられていました。この目標のインプリケーションは、「どんなに頑張っても、50年後にはせいぜい1億人しか人口を維持することができない」だと思っています。別に改めてこの場で指摘することでもないとは思うのですが、日本の将来はその位暗いと個人的には踏んでいます。
 そのような未来を前提とした場合、この世界で生きていくには国際経験/海外経験が少なすぎるな、と常々感じておりました。まだ頭も柔軟なこの時期において海外経験を積み、生活を送るに足る英語力を身につけ、何かあった時には家族を引き連れて海外でも生活できるような素地を築いておくことが必要だ、と考えた訳です。
 (ちなみにこの話は選考のプロセスにおいては一切お話していません。基本的に海外MBA留学は英語力を身につけるものではなく、英語力を前提として経営を学ぶ場であるので、この点をはき違えていると思われるリスクを排除しておくためです。)


■ スケジュール・費用
スケジュール
2012年秋頃:社内選考の開始を見てMBA留学を決意
2013年初頭:社内選考突破
2013年2月:力試しにTOEFL初受験(スコア71点)
2013年3月:TOEFL学習ツール/カウンセラー利用の開始(後述)
2013年6月:TOEFL102点獲得(出願スコア)。アドバイスもあり、GMATにシフト
2013年7月:AGOS夏祭りへの参加をきっかけに、志望校選択を開始
2013年9月:GMAT初受験(スコア600点)
2013年10月:GMAT670点獲得(出願スコア)。エッセイ/アプリケーションに本格シフト
2013年11月:Emory含め、数校のキャンパスビジットへ
2013年12月:7校への出願を終了
2014年3月:Emoryからの合格を得る

費用:
予備校/カウンセラー費用 計80万円程度
TOEFL/GMAT費用 計40万円程度
ビジット費用 計30万円程度
出願費用 計10万円程度

■ 予備校選び
TOEFL:
 会社の先輩の薦めもあり、Reading/Listening/Writing はWeb TOEFL を利用しました。
 一番の魅力は、自宅で好きな時間に受講することができる点です。社費での派遣が決まっていたものの、それを理由として仕事の負担感が軽減される訳ではなく、運良く早く帰ることができた平日や週末に纏まった時間を割いてコツコツと進めていました。同じような境遇にあり、定期的な時間の確保が困難である方にはおすすめです。
 コンテンツとしては、Reading/Listeningは若干平易なレベルだと思います。演習問題の長さも本番対比では相当短く、受講中は「これで大丈夫なのかなあ」と心配もしていました。ただ、問題解法のストラテジー的なものはしっかりとしており、「簡単な問題演習を通じて応用の効く力を身につける」ことが趣旨なんだったのかな、と今振り返ると思います。海外経験も無く、スタート時点の英語力が高くなかった私にはちょうど良かったと思いました。Writingは本番同等か若干難しいレベルでしょうか。これについてもフォーマットがしっかりとしており、またオンラインでの添削を受けることができるので点数上昇にはいいと思います。(Web TOEFLのフォーマットを使っただけで、20程度だった点数が、安定的に27以上で推移するようになりました。)
 また、SpeakingはE4TGを利用しました。ETSの予備校対策も進んでいる中で、解法のストラテジーには賛否両論あるところだとは思いますが、10点台の方が20点台前半に持っていくにはいいかと思います。私は初回受験時のスコア15点を、MAX24点まで上げることができました。

GMAT:
 濱口塾を利用しました。音声教材を得ることができるため、先述のWeb TOEFLと同様、自宅で学習できる点が最大のメリットだと思います。また、問題量が大変豊富であり、受験を通じて捌ききれないほどでした。GMATは問題演習量が命なので、この点も大変魅力かと思います。

エッセイ他:
 Ivy League ConsultingのMatthew Drane氏にお願いしました。友人の紹介で人柄に信頼を持つことができたこと、また投資銀行における業務経験があり、(私の拙い英語でも)話が通り易いと思われたこと、の二つが理由です。日本人カウンセラーについては、どなたを利用するにしてもあまり評判の良い方はおらず利用はしませんでしたが、MBAとは無関係に個人的にコーチングをお願いしている方がおり、Why MBA等については彼と一旦話をした上で内容を固め、Matthew Draneと英語で話し合う、といったやり方を採りました。

■ レジュメ
 ある程度決まった書き方のようなものがあるので、カウンセラーの方にお願いすれば特に苦も無く完成するかと思います。

■ TOEFL
 全体感:
 まずは上記の予備校での学習を通じて基本的な解法のストラテジーを会得し、できるだけ多くの受験をこなしました。(2013年の夏頃まではテスト間の期間を一定程度空けるというルールも無く、また、受験費用は会社から補助が出る仕組みにもなっていたため、自宅で問題演習をダラダラやるよりも、本番の緊張感の中で集中的に且つ大量に学ぶ方が早いとの結論に至ったということです。)
 予備校選びがうまくいったこともあり、3か月程度で30点以上のスコア上昇を達成し、6月の頭にはまずは一つの目標スコアである100点を超えることができました。確保可能な勉強時間も考慮の上、その後はGMAT/エッセイにシフトしたためその後点数の改善は叶いませんでしたが、最終的な着地点としては満足のいくスコアだったと思います。

 Reading:(最高スコア30点)
 Web TOEFLの教材を(課題も含めて)しっかりと指示通りにこなしたのが全てかな、と思います。後は多読も睨みつつ、休憩がてら英文の本をパラパラと読んでいました。日本人である私たちにとってそこまで難しいパートとも思わないですが、個人的には受験回によって大分難易度に差がある印象もありますし、「GMATのRCをこなしていく上で点数が上がる」ものでもない気がします。 

 Listening:(最高スコア30点 ←運が良かっただけです)
 このパートにもストラテジー的なものは当然存在するのですが、最も“実力”が重要なところでもあるのかな、という気がします。Web TOEFLの教材をこなしつつ、自宅での学習時にはシャドーイングやディクテーションを地道に実施したことはもとより、通勤中/入浴時にもさまざまな教材を用いてリスニング演習を図りました。Reading同様、受験回によって難易度に差がある気はしますし、このパートの難易度が全体のスコアを左右するとも言われています。ただ、感触とスコアには全く相関が無い気がするので、途中で投げ出さず、最後まで集中することが大切かと思います。(抽象的な話ですみません。)

 Speaking:(最高スコア24点)
 まずはE4TGの解法を体得しました。ある程度のストーリー(自分のひな形)を頭に入れ、これを本番の問題内容に応じて柔軟に適用するというものでしたので、入浴中にこのストーリーを復唱したり、朝起きた直後にいくつか問題をこなしてから通勤する、といった方法を採りました。根本的な解法では無いのですが、特に1番と2番については周りの方の解答内容から問題が推測できることも多く、点数を上げるためにはこの環境をうまく利用すべきであることは言うまでもありません。

 Writing(最高スコア29点)
 テクニカルに点数を取ることが比較的容易なパートである気がします。問題演習量や文法力も大事ではありますが、何かしらのひな形を頭に入れ、450ワード以上を目指して大量の文書を書くことを目指しましょう。単語量とスコアの正の相関にいち早く気付くことがまずは大事だと思います。 

■ GMAT
 全体感:
 先述の濱口塾の教材演習が全てでした。TOEFLよりも技術的な側面が重要だとも思いますし、短期決戦でなんとかなるテストでもあるかと思います。何かしらの手段を通じて解法のストラテジーを身に着け、特に苦手なセクションの問題演習を積み重ねつつ、本番直前には実際と同じ形式と時間制限にて模擬試験を実施されるのが良いかと思います。

 Verbal:(最高スコア29点)
 繰り返しになってしまいますが、濱口塾の教材が全てでした。各セクションの解法がありますので、ここをしっかりと押さえつつ、濱口塾の問題演習をこなしましょう。私は全てをこなすことはできませんでしたが、全問題に当たることができれば相当の力がつくと思います。

 Math:(最高スコア50点)
 文系人間なのですが数学好きだったので、あまり苦労はしませんでした。(といっても満点は取れませんでしたが。。)初回受験時の直前に問題の形式をさらっと見た程度です。

 IR:(最高スコア7点)
 あまり教材らしいものもなく、ぶっつけ本番で実施の上、本番にて力を付けていくという感じでした。結局は VerbalとMathの延長上にあるテストだとも思いますし、各校のアドミッションがどこまでスコアを見ているのかもよく分からない面もありましたので、特段の対策はいらないかなとも思います。(今後各校の方針が変わる可能性もあるかと思いますので、その点はご留意ください。)

 AWA:(最高スコア5.5点)
 これも濱口塾のテンプレートを頭に入れて本番でアウトプットしただけです。TOEFL Writingの延長上にあるテストでもあると思いますので、本腰を入れた対策も不要かと思います。ただ、エッセイのできとAWAのスコアに著しい乖離があると、エッセイの自作を疑われることもあるようなので、この点は注意された方が良いかと思います。

■ エッセイ
 先述のカウンセラー(Matthew Drane氏)に従い3月より指定のフォーマットに則ってネタ出しを開始、7月から8月に掛けて徐々に原稿を書き始め、11月初旬には概ねドラフトを完成させた上で12月中旬に最終形に仕上げた感じです。その過程において、(MBAとは無関係の)セルフコーチと話し合いながら、自分が本当にやりたいこと、自分が今まで感じてきたことの議論を重ねて来ました。
 エッセイについては、カウンセラー方針によってやり方は様々でしょうし、そもそも性格の合う合わないで最適なカウンセラーも人によって異なるところかと思いますので、この場にて“ベストと思われる選択”を掲載させて頂くことは困難な面もあります。「MBA受験業界においてそこまでメジャーでは無いカウンセラー+MBAとは無関係な日本人コーチ」という私の選択も、極めて異例なものかとも思いますし、私と同じように社費にて留学される方には本心をエッセイにぶつけることが難しいといったような事情もあるかとも思います。
 ただ、如何様な選択肢を採られるにしても、”本当に自分が思うこと”をしっかりと考え、そこにAccountabilityを持つことがとても大切だと思います。私はエッセイの中心たるWhy MBAにつき、建前:コーポレートファイナンス理論の習得、と、本音:リーダーシップ能力の構築の2つを基軸として据え、これに紐づくような経験や自らの性質を高校生時代あたりからひも解いていきました。特に本音の部分については、“Compassionate Leadership”との理想的理念を掲げ、これに対する思いをエッセイにぶつけました。インタビューの過程においてもアドミッションが興味を持って話を聞いてくれた箇所でもあり、日ごろ本心より思っていることはやはり相手に伝わるものなのだと思います。

■ 推薦状
 こちらにつきましても、カウンセラーの方のやり方次第なのかと思います。私は、入社時配属時の部長と2部署目の上席の方にお願いさせて頂きました。エッセイにて記載する自らの長所/短所とは異なる切り口で書いて頂くと内容が立体的になって印象がいいとのことなので、可能であれば方向性を推薦者とシェアした上で進められると良いかと思います。 

■ 志望校選定
 私はあまりランキングには拘らず、①「コーポレートファイナンス理論の習得」と理想的な「リーダーシップ能力の構築」が可能であるか、②人柄/雰囲気にフィット感があるか、の2つを軸に据えつつ、でき得れば③中小規模で日本人の方が多いスクールを選定対象としました。
 ①については、この2つを学ぶことができないスクールは正直存在しないと思います。ただ、アドミッションや卒業生の方に「ファイナンスをやりたいです」という聞き方をすると、「それなら他校に行った方がいいよ」といった回答を頂けることもありますし、リーダーシップ能力の構築については、目指す方針やそのための方法に差異があるものなので、ホームページやパンフレット、ネットワークを利用して情報収集を行ってみて下さい。
 ②は感触ベースの話でもありますので、実際に自分で足を運ばれて確かめるのが早いかと思います。色々な方が口を揃えておっしゃっていることでもありますが、「実際に行ってみると合う合わないがハッキリと分かる」とうのはやはり真実だと思います。私は秋口にキャンパスビジットを行い、大学のイメージがいい方向にも悪い方向にも変わりました。(Emoryについては、志望度合が大きく高まりました。)
 ③については、コンパクトな大学の方が教授との距離も近く、学生間でも緊密なコミュニケーションをとることができる可能性が高いと感じられたこと、また、キャンパスビジットを通じて日本人が多くいらっしゃることに対して大きな安心感を得られることに気付いたこと、を背景に一つの基準として設けました。この体験記は渡米後間もない時期に執筆しているのですが、生活の立ち上げ時にも日本人在校生の方にいろいろと助けて頂いており、この基準はかなり大切だったのかなと思っています。
 その他、優先順位の優劣はあるかと思いますが、日本からのアクセスの容易さ、生活環境(気候や食品調達の容易さ、物価、学校周辺の交通手段等)についても可能な限り斟酌されると良いかと思います。(余談ですが、Emoryのあるアトランタは、成田空港からの直通便があり、福岡市と同緯度で過ごしやすく、物価もニューヨーク等に比べれば遥かにリーズナブルである等、とても生活し易いです。)

■ インタビュー
 カウンセラーと一度模擬面接を実施した上でアドバイスを受け、後は指摘された内容を踏まえつつ毎日朝晩家で一人でぶつぶつ呟きながら練習していました。大学によっては奇をてらった切り口にて質問をしてくるところもあるようですが、ACCEPTED (http://www.accepted.com/mba/interviews/advancedsearch.aspx) というサイトに過去の各校のインタビュー内容が掲載されており、これを用いて対策を練りました。
 注意を要する点があるとすると、「自分が話したいことと相手が聞きたいことは異なる」可能性に留意することでしょうか。私の場合、投資銀行のフロント部門にて勤務していた頃のエピソードを大量に頭に入れてインタビューに臨んだはいいものの、アドミッションの質問が人事部所属時の質問に終始し困った記憶があります。同様の経験をされている方も多いようなので、レジュメに書いたことについては須らくネタを用意することをお勧めします。


■ その他提出書類
 エッセイを書き終え、いざ提出だとなった時に、アプリケーションフォームという壁が立ちはだかります。指定された内容をちまちま入力するだけでいい大学も多いのですが、場所によってはActivityやHobbyの箇所につきエッセイ並の分量で記入を求められるところもあります。エッセイを作り始める時には、事前にアプリケーションフォームにも軽く目を通しておき、エッセイと同時並行にてカウンセラーと相談しながら実施するのが良いかと思います。また、社費留学の方については財政支援証明書の提出を求められたりもするので、特に社内手続きが緩慢な会社である場合には早めの対応を心がけましょう。

■ アプリ提出後
 あわよくばGMATのスコア改善をと思っていたのですが、アプリの提出後は脱力感でインタビュー対策のみに終始してしまった感じです。最も行きたかったEmoryからの合格を一番先に頂くことができたため、特段Wait対策をすることもありませんでした。

■ その他役立つ情報
 「役立つ情報」ではないかもしれませんが、受験を通じて痛感したことは、「どのスクールの在校生も懇切丁寧に質問に対応してくれる」ということです。とある大学のエッセイで「ニューヨークにて学ぶことのメリット」のようなものに答える必要があったのですが、ニューヨークには行ったこともなく全くアイデアが浮かばない状況に陥ってしまいました。そこで、知人を通じて見ず知らずの方にコンタクトをとり、「こんな質問がエッセイにあるのだけど何かアドバイスを頂けないでしょうか」という不躾極まりないメールをお送りしたところ、2000文字以上に亘る回答を頂き、それだけでエッセイを1問書き上げることができました。主観的な意見ではありますが、MBA留学をされている方は人に対する”貢献欲”がとても旺盛でもあり、またいざ在校生との立場に立ってみると、やはり自分が愛着を持つ大学に日本人の方に興味を持って頂けることは大変嬉しいことでもあるのだなと感じます。エッセイ作成に関わらず、行き止まりに当たった時には、是非在校生を頼るという選択肢があるのだ、ということを思い出して頂ければと思います。

■ 受験を振り返って
 多くの方が辛かったという意見をおっしゃるMBA留学受験ですが、私は比較的楽しく臨むことができた方なのかな、と感じています。(別に辛くないとは言っていません笑。)例えばTOEFLのReadingについても、大学の教養課程レベルの知識を得ることができたり、Essayの執筆に際しては自らの歩んできた道とこれから本当にやりたいことに真剣に向き合うことができたり、通塾やキャンパスビジットを通じて人間関係や見識が広がったり、MBA受験を通じて成長できる機会は多々あります。英語力についても然りで、受験勉強に臨む前はE4TGへの入塾アプリケーション提出にもたじろいだり、カウンセラーと英語で話すことにも緊張したりするレベルであったところ、1年後にはアドミッションとインタビューで普通に対話ができ、英文記事を読むことへの抵抗も全く無くなりました。
 社費にしろ私費にしろ、ほとんどの方が会社に所属しながら受験勉強を同時並行で実施されるのだと思いますし、不満の種を見つければ際限も無いでしょう。夜勉強する時間を確保することができないとか、カウンセラーの返信が遅いとか、週末は家族サービスに時間を割かなければいけないとか。そういう時には、是非プラスの側面に眼を向けて下さい。受験生活にて学び/得ることができるものは、絶対に不満を上回ると思います。

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